...自活支援のために手始めにできることはありますか?...
...手始めに蜜月関係から始めよう...
...浅草の深山洋紙店へ二百枚売れたのが手始めだったが...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...「僕思うにわれわれはまず手始めに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...これは只(たゞ)不幸(ふしあはせ)の手始(てはじめ)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...その手始めとして格好なものの一つは蓄音機であろう...
寺田寅彦 「蓄音機」
...今や問題の核心は技術の主観的契機から逸脱してその客観的契機――そこではまず手始めに道具や機械が問題なのだ――の内に求められねばならぬこととなる...
戸坂潤 「技術の哲学」
...ソヴェート版ルッポルの『ディドロー』が一九三六年フランスの「唯物論研究会」(Groupe d'Etudes Materialistes)によって翻訳されたのを手始めとして...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...鶴子は今住む家の門を出る事が自分の生涯をつくり直す手始(てはじめ)だと日頃から心づいてはいたものの...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...先ず手始めにコロイドの性質に馴(な)れようというので...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...『丸善と三越』を手始めに...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...まず手始めにヴァイオリンでも習おうと思って寒月君にさっきから経験譚(けいけんだん)をきいているのです」「そうそう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...柳橋で芸妓(げいしゃ)の奴(やっこ)を殺したのを手始めに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あのレコードを買った翌(あく)る日の晩母に死なれたのを手始めに...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...まず手始めにその方の療治を始めなくてはならないわね...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...朋輩(ほうばい)の悪評(わるくち)が手始めで...
広津柳浪 「今戸心中」
...その商法の手始めに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そう考えた手始めにやってみたのだが」甲斐は自嘲(じちょう)するように云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まずその奉公の手始めに...
吉川英治 「新書太閤記」
...これはわたしの手始めです...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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