...野郎が有難い事を云ったってかんかん虫手合いは鼾をかくばかりで全然(からっきし)補足(たし)になら無えってんで...
有島武郎 「かんかん虫」
...それは余裕のある手合いがいうことだ...
有島武郎 「星座」
...妾を持ってる手合いは世間ざらにある...
有島武郎 「星座」
...もしもこの手合いに対して残された唯一の手段があるとすれば...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...若い手合いのいさくさなどに目は及ばない...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...もとより相手になる手合いではないが...
伊藤左千夫 「水籠」
...いつもふところ手をして遊んでいればいいというような手合いらしい...
岩野泡鳴 「耽溺」
...随喜渇仰(ずいきかつごう)の涙を零(こぼ)すという手合いだ...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...それは社会の四分の三が奴隷ども――つまりああいった猿の手合いから成り立ってるからなのだよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...少しは利口で骨のある手合いは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...――もういいかげんこの手合いの小言にいじめつけられて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...一万フラン以下の儲けの仕事は相手にしないといった手合いなんです...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そしてチチコフの農奴みたいな不穏な手合いの間には...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...マニーロフその他の手合いなりの眼に映ったと同じような姿に描いたならば...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...盤上の手合いはやっつけましたから今ならたやすいです」了...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...華やかないわゆる「人気者」と称せられる落語家手合いは...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...うるさい手合いでござります」と答えた...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...趣味とか趣向とかいうものは薬にしたくも持合せのない手合いでした...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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