...それを手初めに信吾は五六度も智恵子を訪ねた...
石川啄木 「鳥影」
...それを手初めに信吾は五六度も智惠子を訪ねた...
石川啄木 「鳥影」
...義雄はまだ鑵詰の事業の手初めも出來ないのが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...最下等の生活に当るの手初めとして...
関寛 「関牧塲創業記事」
...まず手初めにはエルドラドオがよかろう...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...まず手初めとして...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼は彼の友に揶揄(やゆ)せられたる結果としてまず手初めに吾輩を写生しつつあるのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...……手初めが、上野広小路の小笠原左京の廐で、『初雪』という御乗馬の尻尾を、根元からブッツリ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...僕たちはまず手初めに...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...手初めにうぬらから斬るぞ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...その手初めとして取りあえず慶尚南道(けいしょうなんどう)の有志...
夢野久作 「爆弾太平記」
...投げ槍の小六を手初めの一刀両断に斃(たお)し...
吉川英治 「剣難女難」
...曹操に随身した手初めの働きにと...
吉川英治 「三国志」
...金丸殿の門をくぐったのを手初めに...
吉川英治 「私本太平記」
...その手初めに、正月から読まれる新読者のために、作品の骨子と概要だけを述べておきたい...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...手初めに、同行数名と、叡山へ登り、将門と純友みたいに、洛中の屋根や山川を俯瞰(ふかん)してみた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...手初めとしては、一五八五年に高野山の武装解除をやったが、遂に一五八八年に有名な「刀狩」を断行し、百姓町人から一切の武器を取り上げた...
和辻哲郎 「鎖国」
...オルガンチノは先ず手初めに高槻城内の少年をひき入れようと考え...
和辻哲郎 「鎖国」
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