...これらの電気はいずれも電池より出る電流と同様に化学作用をすることを確かめたのを手初めとして...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...それを手初めに信吾は五六度も智恵子を訪ねた...
石川啄木 「鳥影」
...女優問題だけは僕の事業の手初めとして確かにうまく行くように言って...
岩野泡鳴 「耽溺」
...義雄はまだ鑵詰の事業の手初めも出來ないのが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...先(ま)ず手初めに...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...まず手初めとして...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼らはまず手初めに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...僕たちはまず手初めに...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...その婦に汝が朝手初めに懸った業は...
南方熊楠 「十二支考」
...手初めにうぬらから斬るぞ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...来春の学校休暇を手初めに旅行...
夢野久作 「暗黒公使」
...私自身の過去の記念物を見せる約束をしたその手初めに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...僕に引受けさして下さいませんか」「……………」「その罰の手初めには...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...投げ槍の小六を手初めの一刀両断に斃(たお)し...
吉川英治 「剣難女難」
...これを焼き払ったのを手初めに...
吉川英治 「新書太閤記」
...書写山を降(くだ)った秀吉の兵は、まず手初めに、野口城を攻めて、敵の長井四郎左衛門を降(くだ)し、つづいて、神吉、高砂と、附近の部落を焼きたてながら、虱(しらみ)つぶしに落して行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...手初めに、同行数名と、叡山へ登り、将門と純友みたいに、洛中の屋根や山川を俯瞰(ふかん)してみた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そっちを向いてごらん、背負わせて上げるから」と、主人は手初めに、背負い方を教えてくれた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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