...「手分けをして、急ぎの使に、行ってくれ」こう云いながら、自分の部屋へ入って、廊下の敷居際に、うずくまっている若党に、部屋へ入って来て、刀を受取ろうと、手を差出している女房に「お前は、近藤隆左衛門殿のお邸へ参って、只今、容易ならぬ使者が、殿より立ちますから、御覚悟なされますようと、申して参れ...
直木三十五 「南国太平記」
...内々で手分けをして探してみたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...手分けをして富太郎を探すんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ガラッ八と手分けして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ガラツ八と手分けして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多勢手が揃つたところでいろ/\手分けをして搜(さが)すと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手分けをしてお静を奪い還させるのであったと思いましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手分けをして一人々々の話を聽いた上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手分けをして裏面工作をやっていたのです...
山本周五郎 「失蝶記」
...手分けをして尋ねている甲斐もなく...
吉川英治 「剣難女難」
...捜査の手分けを命じ...
吉川英治 「三国志」
...「江湾の兵船は、すべて五十艘六十艘とことごとく鎖をもって連ね、ご命令どおり連環(れんかん)の排列を成し終りましたれば、いつご戦端をおひらきあるとも、万端の手筈に狂いはございません」「よし」すなわち曹操は、旗艦に上がって水軍を閲兵(えっぺい)し、手分けを定めた...
吉川英治 「三国志」
...手分けを急ぎだした...
吉川英治 「三国志」
...今暁から手分けにかかり...
吉川英治 「私本太平記」
...「百方、手分けして、お行方を求めさせておりますが、まだ確報もございませぬ」と、いまも彼の前にひとりの将が復命していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...……この上は、手分けをして、たとえ、貞盛がどこへ潜もうと、尋ね出さずにおいていいものか」将門は面を蒼白にして、弟たちへ命令した...
吉川英治 「平の将門」
...八方へ手分けして走らせた宿場人足の中の一人であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いつも数名の木版師が手分けで彫っていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索