...手入らずの嬢さんは...
泉鏡花 「婦系図」
...まして手入らずの生一本(きいっぽん)ときては……」二十六ほどなく大中寺の門前までやって来た時分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...どこからか手入らずの新しいのをつれ込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...手入らずに白雲のものとなったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...手入らずの処女(おとめ)お滝...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さう來ると手入らずに綺麗な比丘尼(びくに)が出來るが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手入らずのお金(あし)かからずだとて...
矢田津世子 「茶粥の記」
...躯も手入らずなら育ちも堅気...
山本周五郎 「風流太平記」
...ふしぎなことであるが、躯も手入らず、――と云われたことが、自分のもっとも弱いところを指摘されたように感じたのである...
山本周五郎 「風流太平記」
...山から参いります石筧(いしがけひ)の水と一所に附いておりますから御別荘に遊ばすなら手入らずなんで……」「高価(たか)いだろう」「それが滅法お安いんで……...
夢野久作 「白くれない」
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