...その後気がつきますと西山(翠嶂)さんが莨を喫んで居られるとその手付きが先生にそっくりなのに驚いたこともあります...
上村松園 「昔のことなど」
...はしたない手付きをしてさげすまれるのは嫌だと思つたので...
田中貢太郎 「蛾」
...これを太鼓のばちのように振り廻す手付きがなかなか面白い見物であった...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...生物でも掴む様な手付きで荷札を掴んだ...
戸田豊子 「鋳物工場」
...」クリストフは無器用な手付きでピストルに弾をこめた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お照が二合罎を銅壺の中に入れる手付きにはどうやら扱い馴(な)れた処が見えた...
永井荷風 「雪解」
...覚束ない手付き乍ら...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...泳ぐような手付きをするのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――中には小判で確かに三百兩」平次は馴(な)れない手付きで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手品師が魔法の箱でも開けるやうに勿體らしい手付きでサツと蓋(ふた)を取ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ツイ冗談が嵩(かう)じたんだ」平次は泳ぐやうな手付きで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...危なつかしい手付きで捧げて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかにも芸人らしい物馴れた手付きで煙草を詰め...
正岡容 「小説 圓朝」
...いまその乏しい体験の手付きや味わい方をにわかに再現しろといわれたところで……...
正岡容 「小説 圓朝」
...――水木はやはり刀身を拭うような手付きをしながら...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...寿司を握っている手付きや...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...あぶなっかしい手付きでネクタイを直し初めた...
夢野久作 「ココナットの実」
...そのうちに中央(まんなか)の一人が妙な手付きをして煙草を吸っているのに気が付くと...
夢野久作 「老巡査」
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