...いらだたしげな手付きで...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...これを太鼓のばちのように振り廻す手付きがなかなか面白い見物であった...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...生物でも掴む様な手付きで荷札を掴んだ...
戸田豊子 「鋳物工場」
...用をする時の看護婦の手付きのうちに...
豊島与志雄 「二つの途」
...庄吉を止める手付きをして...
直木三十五 「南国太平記」
...お照が二合罎を銅壺の中に入れる手付きにはどうやら扱い馴(な)れた処が見えた...
永井荷風 「雪解」
...鬼が危ない手付きで追い廻すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分?」八五郎は顏へ掛つた蛛の巣でも拂ふやうな手付きをしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ツイ冗談が嵩(かう)じたんだ」平次は泳ぐやうな手付きで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼はしよつちうその長い頤を何となく持てあましてゐる見たいな手付きで撫で廻しながら...
牧野信一 「サクラの花びら」
...いまその乏しい体験の手付きや味わい方をにわかに再現しろといわれたところで……...
正岡容 「小説 圓朝」
...「面打源五郎」の母が釣瓶の水を浴びる手付きも単なる桶ではなく...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...馴れた手付きで針に糸を通して...
三好十郎 「おりき」
...買うとすぐに器用な手付きで苞から皿へ出して...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...あぶなっかしい手付きでネクタイを直し初めた...
夢野久作 「ココナットの実」
...力のない手付きで襟(カラ)を引っぱって...
夢野久作 「暗黒公使」
...そうして、あらゆる人間の身振り、素振り、眼付き、手付き、口つき、言葉つきの端々(はしばし)に到るまでも、精神科学応用の犯罪ではないかと疑い続けているのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...力ない手付きで眼鏡を外した...
夢野久作 「老巡査」
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