...慣れた手付きで釣針から外した...
梅崎春生 「狂い凧」
...あざやかな手付きで三枚におろす...
梅崎春生 「幻化」
...貴方は何んでしょう? 私が何か物を取ろうとする時に変な手付きをやるもんだから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...はしたない手付きをしてさげすまれるのは嫌だと思つたので...
田中貢太郎 「蛾」
...」クリストフは無器用な手付きでピストルに弾をこめた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...用をする時の看護婦の手付きのうちに...
豊島与志雄 「二つの途」
...お照が二合罎を銅壺の中に入れる手付きにはどうやら扱い馴(な)れた処が見えた...
永井荷風 「雪解」
...親分?」八五郎は顔へ掛った蜘蛛(くも)の巣でも払うような手付きをしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――中には小判で確かに三百両」平次は馴れない手付きで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ツイ冗談が嵩(かう)じたんだ」平次は泳ぐやうな手付きで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...運転手付きの自動車が停車場に出迎えている...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...「面打源五郎」の母が釣瓶の水を浴びる手付きも単なる桶ではなく...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...下の板間に敷いた紙にサラサラサラサラ音を立てながら素早い手付きで髪を梳いて居る姿...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...――水木はやはり刀身を拭うような手付きをしながら...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...ちょっと画筆を持っても妙な手付きをするので...
山本笑月 「明治世相百話」
...あぶなっかしい手付きでネクタイを直し初めた...
夢野久作 「ココナットの実」
...そうして、あらゆる人間の身振り、素振り、眼付き、手付き、口つき、言葉つきの端々(はしばし)に到るまでも、精神科学応用の犯罪ではないかと疑い続けているのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...力ない手付きで眼鏡を外した...
夢野久作 「老巡査」
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