...驚くやうな境にも手を着けることが出来るのである...
田山録弥 「小説新論」
...もう棟梁株でなければ手を着けることの出来ない境である...
田山録弥 「小説新論」
...一生かゝつても手を着けることが出来ないから...
田山録弥 「小説新論」
...道楽のあげくに手を着けるような仕事では決してないのである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...ほんとうはこれこそ日本人の当然手を着けるべき領域であろう...
寺田寅彦 「映画芸術」
...そうして相当流行問題になって来ないと手を着ける人が少ないようであるから...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...そうかと言ってみずからこれらの多くの問題のどれもに手を着けることは到底不可能である...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...そういう方面の学者でこの日本独特の芸術の分析的研究に手を着ける人が一人でもできれば喜ばしいことである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...今急に手を着ける気もしなかった...
徳田秋声 「足迹」
...永久に手を着ける事は出來ぬと考へ...
豊田喜一郎 「國産自動車と價格の問題」
...手を着ける前に、考えられるだけの方法を頭の中に並べてみて、いちばん能率のいいのを選ばねばならぬ」誠一はうなずいてから隣へ行こうとした...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...この仕事に手を着けると決まると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...六年までは教育に手を着けることが出来ないで...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...自分の胤(たね)の繁殖に手を着けるものではない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...かわるがわる気の向いたのに手を着ける習慣になっているので...
森鴎外 「花子」
...かはる/″\気の向いたのに手を着ける習慣になつてゐるので...
森鴎外 「花子」
...最初は苗字と地名とに手を着けることになる...
柳田国男 「故郷七十年」
...大弐どのに手を着けることができなかったのは『尊皇の大義』を説かれるところに在ったのです...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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