...然しそれに應ずる手づるがない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その手づるで借りることができたという...
海野十三 「火星探険」
...それからそれへの手づるはいくらでも出て来よう...
大杉栄 「日本脱出記」
...早くも手づるつとうて陸軍の主脳なる参謀本部の囲い内(うち)に乗り込み...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...変死事件の真相を知る手づるを失いましたが...
浜尾四郎 「死者の権利」
...一寸手づるがあるのをさいはひ...
水野仙子 「四十餘日」
...その手づるでよくこのお寺へ行って仕事をしていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...一つ橋家の手づるをもつて...
吉川英治 「折々の記」
...なんの手づるとてない素浪人...
吉川英治 「三国志」
...御縁すじの手づるもあろう...
吉川英治 「私本太平記」
...その手づるで」「それはここ一年のことだろう...
吉川英治 「私本太平記」
...ちかづきまいらする手づるは得たのか...
吉川英治 「私本太平記」
...またふたつには往年の知己蜂須賀彦右衛門というよい手づるもある...
吉川英治 「新書太閤記」
...皆なんらかの縁故や手づるを求めて是非にもこうして渡るものとみえる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...どう手づるを求めて入りこんだものか...
吉川英治 「源頼朝」
...そういう手づるもなかったので...
吉川英治 「源頼朝」
...紐屋か」「藤六どんの手づるで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あそこの石仏の価値を推測する手づるにはまるでならなかったのである...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
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