...その手づるで借りることができたという...
海野十三 「火星探険」
...私は何とか手づるを求めて秋山氏の「濟生三方」を見たくてならない...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...その手づるでよくこのお寺へ行って仕事をしていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...一つ橋家の手づるをもつて...
吉川英治 「折々の記」
...何かの手づるがあって...
吉川英治 「剣の四君子」
...なんの手づるとてない素浪人...
吉川英治 「三国志」
...御縁すじの手づるもあろう...
吉川英治 「私本太平記」
...その手づるで」「それはここ一年のことだろう...
吉川英治 「私本太平記」
...彼らは准后さまに取入って、官符(かんぷ)をいただき、ご朱印船(しゅいんぶね)と公称して、あちらの国からさまざまな物を交易して帰り、その一部を、内裏の后町(きさきまち)で捌(さば)いたあとを、市(いち)にも出して、巨利をせしめながら、後宮の女たちからは、大受けに受けておりますので」「聞いてはいるが、あれも准后のおとりもちか」「そのほか、准后さまを介(かい)してなら、どんなことも叶(かな)うと見て、何かと思惑(おもわく)を抱く輩(やから)は、手づるを求め、縁故をたどり、いまや三位の廉子さまでなければ、夜も日も明けぬというほどな崇(あが)め方なのでして」「なるほど」「師直は、つねづね、目をつけておりました...
吉川英治 「私本太平記」
...ちかづきまいらする手づるは得たのか...
吉川英治 「私本太平記」
...またふたつには往年の知己蜂須賀彦右衛門というよい手づるもある...
吉川英治 「新書太閤記」
...あらゆる手づるの家へもう泊りこんでいる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...『御両所とも、お変りもなく、祝着(しゅうちゃく)に存じまする』『や、貴僧は』『赤穂表の遠林寺の祐海(ゆうかい)にござります』『オオ、和尚か』『大石様のお旨をうけ、江戸表へまいりまして、御舎弟大学様のお取り立てについて、いろいろと、手づるを求め、奔走いたしましたなれど、微力(びりょく)、如何とも望みを達せず、実は不首尾な御返事を持って、ただ今、お立ち寄り申したところでござります』『それを聞いて、主税どのは、失望のあまり落涙して居られたのか』『いいえ……ちと他(ほか)に』『他にとは、何か大事でも?』『家庭の些事(さじ)、おかまい下されますな』『家庭の事といえば、なお聞きずてにならぬ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...大炊(おおい)御門家の手づるから...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...今放した鳩を手づるに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...皆なんらかの縁故や手づるを求めて是非にもこうして渡るものとみえる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...また清盛の義母にもあたるちょうどいい手づるの御方(おんかた)として――池(いけ)の禅尼(ぜんに)へも内密に縋(すが)っている...
吉川英治 「源頼朝」
...伏見城の徳川家へ手づるを求め...
吉川英治 「宮本武蔵」
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