...悪魔の巧みの裏をかく手だてを考へた...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...巧(たくみ)な手だてを考え出したのだ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...人が私(わし)を信じてくれなくなる」こうお思いになって急にその手だてをお考えさだめになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...この比よりの手だて...
太宰治 「もの思う葦」
...このうえはおくがたをおすくい申す手だてをつくして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...ねぐらに追い込むのがその手だて...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...唯一の手だては汚染給水を止めることだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...「手だては斯うだ...
牧野信一 「酒盗人」
...出発の手だてがまとまらなかつた...
牧野信一 「東中野にて」
...娘に首縊る手だてを教へるときには...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...をり/\は和歌を誹(そし)る人に向ひてさて和歌は如何樣に改良すべきかと尋ね候へば其人が首をふつていやとよ和歌は腐敗し盡したるにいかでか改良の手だてあるべき置きね/\など言ひはなし候樣は恰(あたか)も名醫が匙を投げたる死際の病人に對するが如き感を持ち居候者と相見え申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...しかもあらゆる手だてを尽して人生を自分の側(がわ)に引き入れようとする――繊細とか憂鬱とかいうもの...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...学資を得(う)べき手だてなし...
森鴎外 「舞姫」
...我々はそこに導かれそうなどんな手だても軽視してはならない」(三の十三)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...夏侯楙(かこうも)も防ぐに手だてなく...
吉川英治 「三国志」
...知らせる手だてはないものかなあ」「……直義どの」「はい」「そなた...
吉川英治 「私本太平記」
...しょせん地道な手だての賄賂(わいろ)じゃ敵(かな)いッこはねえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...僕は楽に熊が殺せる手だてを考え出した...
吉田甲子太郎 「負けない少年」
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