...女に子供が幾人かできて少し手ぜま過ぎるので他所(よそ)に移転しようかといっていたのを聞き知っていたので...
有島武郎 「或る女」
...この御家老の山茶花屋敷にくらべては比較にならぬほど手ぜまであり...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...私事これまでの住居(すまい)誠に手ぜまに付この中(じゅう)右のところへしき移り候まま御(おん)知らせ申上候...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...ふたつの孤児院が手ぜまになりはじめた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...屋は手ぜまなので...
吉川英治 「三国志」
...土岐どのは、先へ行け」左近の姿が、木立の中の小道に消えると、道誉は右馬介と家臣らを見て、「何せい、茶堂は手ぜま...
吉川英治 「私本太平記」
...まことに手ぜまな所だったが...
吉川英治 「私本太平記」
...さきに直義がいた二階堂御所は手ぜまなので...
吉川英治 「私本太平記」
...ここも手ぜまやら御不便となって...
吉川英治 「私本太平記」
...ただ近来家中も急増して手ぜまのため...
吉川英治 「私本太平記」
...手ぜま」とする声が高く...
吉川英治 「私本太平記」
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