...純次は何か手ごろの得物をさぐっているのらしくごそごそと臥床(ふしど)のまわりを動きはじめていた...
有島武郎 「星座」
...死体を六個又は七個の断片にするのがもっとも手ごろだとも書いてあった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...手ごろの畑地を借り受けて百姓仕事を働いた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...さまざまの手ごろな小品を見せていた...
寺田寅彦 「写生紀行」
...市郎は手ごろな貝殻を一つ取り出して...
豊島与志雄 「市郎の店」
...手ごろの何物もありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...お手ごろのところ...
中里介山 「大菩薩峠」
...手ごろな有りぎれのまま...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...料理茶屋で飲(のん)だ帰りに猪口(ちょこ)だの小皿だの色々手ごろな品を窃(そっ)と盗んで来るような万引である...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...そのうちに手ごろな薬品でもこっそり手に入れてそれからにした方がよほどよいような気がして来た...
北條民雄 「いのちの初夜」
...山で手ごろな細い真直ぐな木を伐(き)って...
柳田国男 「母の手毬歌」
...手ごろなここの空地は日をよく浴び草も柔かった...
横光利一 「夜の靴」
...ある店で手ごろなシュウパアシックスを買った...
横光利一 「旅愁」
...どれか手ごろなのを一頭選んできて...
吉川英治 「三国志」
...手ごろな演習になりましょう」実戦に立って...
吉川英治 「三国志」
...手ごろの薙刀(なぎなた)をこわきにかいこみ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...しかも拝領(はいりょう)したその刀は、武田家伝来(たけだけでんらい)の名刀般若丸(はんにゃまる)尺七、八寸の丁字(ちょうじ)みだれ、抜くにも手ごろ、斬るにも自在な反(そ)り按配(あんばい)、かの泣き虫蛾次郎(がじろう)がじまんする、あけび蔓(づる)をまいた山刀などとは、質(たち)がちがう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...手ごろな舟が幾つもあった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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