...皆自分のことだけで手いっぱいで...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...彼等は自分の中隊のことで手いっぱいで...
梅崎春生 「狂い凧」
...手いっぱいに色あせた書類の束...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...手いっぱいに仕事をしないで家の入口で欠伸(あくび)ばかりしてるようなそんな人たちを見ると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...靴墨で真黒な太い鋏(はさみ)でよく手いっぱい刈り取っている逆立った汚(きたな)い髯(ひげ)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...研究題目と担当者のリストがあり「これでもう手いっぱいになった」と記されている...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...手いっぱいに骨を折ったお蔭で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手いっぱいに引出す力を持っていそうです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手いっぱいに家中を捜し廻りましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...キミが手いっぱいの間...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...それがひどく耳障りだとてある日圓生はいくつかの碁石を片手いっぱいに掴んで座を構え...
正岡容 「小説 圓朝」
...これらの世話だけでも手いっぱいなのに...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...自分じぶんが生きることで手いっぱいな人たちには...
山本周五郎 「雨あがる」
...「――おまえはうちの仕事だけで手いっぱいだ...
山本周五郎 「さぶ」
...うちをやり直すだけで手いっぱいだ...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...これまで手いっぱいにやって来ましたから...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...若御料(わかごりょう)やら親王をお連れ出し申すだけでも手いっぱいだし...
吉川英治 「私本太平記」
...南海の海賊騒ぎで、それどころか、検非違使も、兵部省も、手いっぱいだ...
吉川英治 「平の将門」
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