...成程(なるほど)この扇に書いてある句は漱石(そうせき)と言ふ名はついてゐても...
芥川龍之介 「続澄江堂雑記」
...吸口の方に玉藻(たまも)の前(まへ)が檜扇(ひあふぎ)を翳(かざ)して居る所が象眼(ざうがん)になつてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...大抵の所で扇子や団扇は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...仏蘭西製の象牙骨の扇子...
内田魯庵 「犬物語」
...蒸し暑い夕なぎの夜の茂みから襲ってくる蚊を団扇(うちわ)で追いながら...
寺田寅彦 「庭の追憶」
...」H君が扇子でおさへたのは...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...堂摺連(どうするれん)の手拍子(てびょうし)は毎夜張扇(はりおうぎ)の響に打交(うちまじわ)る...
永井荷風 「日和下駄」
...よごれたか」と聞けば「よごれました」と扇(がんせん)に軽(かろ)く玉肌(ぎょっき)を吹く...
夏目漱石 「一夜」
...一緒になった四十がらみの大柄のいかにも奥様奥様した妻女お幸に傍らから団扇の風を送られながら...
正岡容 「圓朝花火」
...銀扇の要(かなめ)で...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...扇面などの作品ののっているのを見つけた...
宮本百合子 「あられ笹」
...斜(ななめ)に中の棚の花瓶を扇の尖(さき)もてゆびさしてわれに語りはじめぬ...
森鴎外 「文づかひ」
...律は片方に団扇を持ったまま...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
......
横瀬夜雨 「花守」
...看護人は斷えず支那風の花を描いた團扇で彼を煽いでゐたが...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...持っていた扇子(せんす)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...扇屋の母屋(おもや)へ退(さ)がって行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...餞別(はなむけ)いたそう』と、矢立から筆を出して、自身の扇子へ、さらさらと、一枝(し)の桜花(さくら)と、一首の歌を書いてくれた...
吉川英治 「山浦清麿」
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