...汝は汝の所持する物を公表するに時の利害を考量するに過ぎぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...同じ随筆で正岡君はブラックの講談速記本「岩出銀行血染の手形」「流の暁」「車中の毒針」「孤児」「草葉の露」の五冊を所持するといい...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...銘々その一片宛(ずつ)に所持する事にして...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...秀岡氏の所持する金が自分の手に握れる立場になった故に違いありません...
大庭武年 「旅客機事件」
...所持するといふことが...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...おのれの殺した死骸が所持するものを多少略奪することは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...新聞紙に米國製の鑵詰また煙草を所持するもの...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...所持することが不自然でないもの……と...
野村胡堂 「胡堂百話」
...本国にて学科卒業の免状を得てこれを所持するものにあらざれば雇入れを許さず」との箇条あり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...所持する金に比べてその空威張りの姿が余りに荒唐無稽に過ぎるよ...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...それを所持する者がそれに貸すだけの美と愉快とを持つにすぎないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...国民全体の所持するものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...これを所持する者は腫物(はれもの)に祟(たた)られるというのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...高価な茶器を所持するから...
柳宗悦 「民藝四十年」
...警視庁令で三寸五分以上のものを所持する事を禁止したが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...急使か」「軍状を所持する場合は...
吉川英治 「新書太閤記」
...そちの所持する地の図と...
吉川英治 「新書太閤記」
...なおこれに所持する限りのものは...
吉川英治 「新・水滸伝」
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