...虫のだんまり、虫の濡場、虫の荒事、虫の所作事、虫の敵討のおもしろさ...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...歌舞伎の方でも時代物や所作事の衣裳の華美なことは能楽のそれに劣らないし...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...悦子は舞が好きであるからきっと所作事を喜ぶであろうし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...幸子は菊五郎の所作事のうちでも女形の踊が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...清長の好んで描く所は浄瑠璃所作事(じょうるりしょさごと)の図にして役者の後(うしろ)に出語(でがたり)の連中(れんじゅう)を合せ描きたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
......
永井荷風 「書かでもの記」
...からつきし」などと所作事の一とこまのやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...象に乘つて所作事をする」「普賢菩薩なら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中幕(なかまく)の所作事(しょさごと)「浅妻船(あさづまぶね)」の若い女に扮(ふん)そうとしているところだった...
長谷川時雨 「市川九女八」
...婚禮の所作事(しよさごと)であることが直ぐにうなづかれた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...下女どもはそれは何の所作事(しょさごと)かと尋ぬると...
南方熊楠 「十二支考」
...所作事(しょさごと)を書いて遣ったと...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「去(さる)夏狂言評好く拙作の所作事(しよさごと)勤候處...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...虎使いの四役に扮して珍妙な所作事...
山本笑月 「明治世相百話」
...尽く秋三に動かされていた自分の頭の所作事であったと気が附いた...
横光利一 「南北」
...このさまざまな表情のうしろにそれぞれ所作事における役割を感じ出せるように思う...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...最初は宗教的な儀式としての所作事にとって必要であった...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
...その所作事が劇に転化するに従って登場する人物は複雑となり面もまた分化する...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
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