...そこには紺暖簾(こんのれん)を所せまくかけ渡した紙屋の小店があった...
有島武郎 「或る女」
...所でその地点から一万尺下に...
石川欣一 「山を思う」
...いわば不必要な会話を取交している様な所が見えた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...やっと台所のすみでコックを見つけることができましたが...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...しかし歴史はまだこの場所で演ぜられた悲劇を語るべきではない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...」と臺所の家内を呼んで...
太宰治 「當選の日」
...彼の文学者型戦争ジャーナリストである所以を産み出しているわけになる...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...ある所に並べられているように無意識的に考えられている...
中谷宇吉郎 「雑記」
...彼の顧慮する所では勿論ないらしかつた...
平出修 「公判」
...写本類では諸所の算額を集めて編纂したものが幾らもある...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...立法等の所謂合理的なる迂路を經ずして...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...四谷程横丁の多い所を他に見ない...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...便所へ曲ったところに二枚ゴザが巻いて立てかけてある...
宮本百合子 「刻々」
...ほら昔の東京名所図絵の版画なんかにランプの入る角形の街燈が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...舟橋聖一のヒューマニズムの納骨所としての親子の絆の肯定ぶりだの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...土手三番町の犯人の潜伏所にも居らず...
夢野久作 「暗黒公使」
...きょうの呂布の血相では、所詮、口さきで彼の戟を避けることはできそうもない...
吉川英治 「三国志」
...奉行所の駒止めに繋(つな)ぐとすぐに...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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