...木戸番(きどばん)は声を限りに木戸札を叩いて「ヤレ突けそれ突け八文じゃあ安いものじゃ」と怒鳴っている...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...木戸札を鳴らして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...木戸札を鳴らして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...木戸札を叩上げて争つて客を呼んでゐたものだ...
正岡容 「根津遊草」
...――ゆうべの騒動で太夫元の白玉喬(はくぎょくきょう)は片腕を折ッぴしょられ、下座出方(げざでかた)の連中も、あたまを繃帯(ほうたい)したりビッコを曳いたり、かつはまた、舞台もあれで中止となってしまったので、今朝はそれらの客までが小屋前へ押しかけて、「木戸銭を返せ! 銭で返すなり、今夜の木戸札を、もう一度無料(ただ)で配れ」などと昼からそこはもうたいへんな騒ぎなのだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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