...われわれの月並みの宇宙観は急に戸惑いをし始め...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...その暑いための不愉快さが戸惑いをして壁面の絵のほうにぶつかって行ったせいもあるであろう...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...俺はちと戸惑いした...
豊島与志雄 「ヘヤーピン一本」
...一旦は戸惑いした裸松が...
中里介山 「大菩薩峠」
...戸惑いもいいかげんにしないと罰が当りますよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...寝ぼけて戸惑いするほどの年でもなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...たいがい戸惑いしているところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...戸惑いのようなものを感じさせた...
久生十蘭 「蝶の絵」
...お母様は森さんのことはどうお思いになっていらっしゃるの?」「森さんのこと? ……」私はちょっと意外な問いに戸惑いながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...エレナの戸惑いを救った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...戸惑いと不安で一杯だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...あなたが邸宅内でメイフィールドを優遇されたので戸惑いましたが」「わしもメイフィールドの言いなりだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...私は戸惑いをして」と笑ってしまったのもおおようで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのまま抱いていいものか放すべきかに戸惑いをした...
山本周五郎 「風流太平記」
...大騒ぎをして戸惑いをしやがるだろう」伊兵衛はおかしく思いながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...戸惑いがしずまらなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...おそらく前回では戸惑いされたかもしれない読者も...
吉川英治 「随筆 新平家」
...どうしようもない戸惑いにくるまれた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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