...菅笠を戴き、絲楯を負ふ...
大町桂月 「房州の一夏」
...御運を見させて戴きませう...
薄田泣菫 「茶話」
...二十弗の方を戴きやせう...
薄田泣菫 「茶話」
...一遍お邪魔して御蔵幅を拝見させて戴きますと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そのことだけは御諒解(りょうかい)なすって戴きたい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...且は健康にあやからせて戴きたいと存じながら...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...六尺を一本ずつ切って戴きたいもんで...
徳田秋声 「足迹」
...彼の性質として固(もと)より維新後に生存し得る能わず、仮りに一の不思議力は、彼を明治年間に伴(ともな)い来ることありとするも、彼は維新の元勲(げんくん)として、巨冠を戴き、長裾を曳き、以て廟廊(びょうろう)の上に周旋(しゅうせん)する人にあらず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...今日幸ひに茲で講演をさせて戴きますので...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...故に私はこの卒業せらる方々に能(よく)記憶して戴きたいと思うことは...
新渡戸稲造 「人格の養成」
...」「へえ……スチルネルの自我論ですか、壱円で戴きます...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...作者をどうか責めないで戴きたい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...お供させて戴きましょう...
牧逸馬 「夜汽車」
...お父さんに何処かへ伴れて行つて戴きますよ...
牧野信一 「お父さんのお寝坊」
...原稿を戴きに使いに出した女の人が先生から託されたと云ってこの花を持って来たとき...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...お駕籠のままで通らして戴きたいといって...
宮城道雄 「昔の盲人と外国の盲人」
...どうか今後は固く出入りを禁じて戴きたいのです」杢助は二之木を見...
山本周五郎 「似而非物語」
...態度というよりは作者の人格(ひとがら)を改めて戴きたい...
与謝野晶子 「産屋物語」
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