...「戯作者の新作が面白そうだね...
...「彼女は戯作者として有名だよ...
...「彼は戯作者としてデビューするために懸命に努力しているよ...
...「戯作者として成功するには、才能と努力が必要だよ...
...「私たちも戯作者になれるかもしれないね...
...馬琴が少時栗山に学んだという事は『戯作者六家撰』に見えてるが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...戯作者といえば一括して軽薄放漫なる々者(がいがいしゃ)流として顰蹙(ひんしゅく)された中に単(ひと)り馬琴が重視されたは学問淵源があるを信ぜられていたからである...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...根っからの戯作者(げさくしゃ)だ...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...自然主義全盛時代には戯作者か何ぞのやうに看做されたこともあり...
徳田秋聲 「亡鏡花君を語る」
...広重はこまごまとまたなだらかに書流(かきなが)したる戯作者(げさくしゃ)の文章の如し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...余は浮世絵師が実地の観察の及ばざる処を補ふにしばしば戯作者風の可笑味(おかしみ)多き空想を以てし半(なかば)支那半(なかば)西洋の背景に浮世絵在来の粉本に基(もとづ)ける美人を配合するなぞかへつて能く怪訝(かいが)好奇の感情を表白せる事を喜ぶ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...採菊山人は即(すなわち)山々亭有人(さんさんていありんど)にして仮名垣魯文(かながきろぶん)の歿後われら後学の徒をして明治の世に江戸戯作者の風貌を窺知(うかがいし)らしめしもの実にこの翁一人(いちにん)ありしのみ...
永井荷風 「書かでもの記」
...又は新橋の妓家から手拭さげて朝湯に行った頃――かかる放蕩の生涯が江戸戯作者風の著述をなすに必要であると信じていた頃にも...
永井荷風 「砂糖」
...江戸の浮世絵師戯作者輩のなせし所を見るに...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...種彦はこの年月(としつき)東都一流の戯作者(げさくしゃ)として凡(およ)そ人の羨(うらや)む場所には飽果(あきは)てるほど出入(でいり)した身でありながら...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...女髪結(かみゆい)に女芸人はお召捕り……こうなって来ちゃどうしてもこの次は役者に戯作者(げさくしゃ)という順取(じゅんどり)だ...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...以来わたしは自分の芸術の品位を江戸戯作者のなした程度まで引下げるに如くはないと思案した...
永井荷風 「花火」
...わたしは江戸末代の戯作者や浮世絵師が浦賀へ黒船が来ようが桜田御門で大老が暗殺されようがそんな事は下民の与(あずか)り知った事ではない――否とやかく申すのは却て畏多い事だと...
永井荷風 「花火」
...幸ひにわが戯作者気質(げさくしゃかたぎ)をしていはゆる現代文壇の急進者より排斥嫌悪せらるる事を得ば本懐の至りなり...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...どうせ無頼な戯作者だと六樹園は三馬を卑しめて見ていたが...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...いい気になっている巷間の戯作者どもをあっと言わせて狼狽させ...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...戯作者かといふに戯作者でもなし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その冠詞のために起きていた彼等自身の「戯作者」風の口実の一切を一蹴して...
三好十郎 「恐怖の季節」
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