...殊に「女性」に掲げられたる「旅順開城」等の数篇等は戞々(かつかつ)たる独創造の作品なり...
芥川龍之介 「内田百間氏」
...まだ一足(ひとあし)も出さぬうちに彼女の耳にはいったのは戞々(かつかつ)と蹄(ひづめ)の鳴る音である...
芥川龍之介 「馬の脚」
...戞々(かつかつ)たる独造底(どくざうてい)の完成品である...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...重くて堅き大槍を其手にとりぬ(槍により 390手向ふ者をアテーネー奮然として打敗る)ヘーレー斯くて迅速に駿馬に鞭を打ちあてゝ驅れば天上もろ/\の門戞然と開かるゝ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...夜雨あり蛙声戞々...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...もはや戞々(かつかつ)として竹刀(しない)打ちの最中でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...鞘(さや)の中で戞々(かつかつ)と走っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...右に峙(そばだ)つ丸櫓の上より飛び来る矢が戞(かつ)と夜叉の額を掠(かす)めてウィリアムの足の下へ落つる...
夏目漱石 「幻影の盾」
...戞然(かつぜん)騒然たる音とがとどろき渡った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
......
宮沢賢治 「講後」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
...有小香國鶴避茶寮鶯逕戞玉泉等勝(せうかうこくかくひされうあうけいかつぎよくせんとうのしようあり)...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...戞々(かつかつ)と...
吉川英治 「篝火の女」
...日ざかりの町を戞々(かつかつ)と出て...
吉川英治 「黒田如水」
...剣鳴戞然(けんめいかつぜん)...
吉川英治 「剣難女難」
...戞々(かつかつ)の駒音が...
吉川英治 「私本太平記」
...もとより虫の息なので、かすかに首を擡(もた)げるのもやっとだし、手の刀も、戞(かっ)と、自在の竹を掠(かす)めたに過ぎないが――その意志たるや、いまにも絶えなんとする気息とは反対に、恐ろしい断末の懸命なるものが、そのもがきに見てとれるのであった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...戞々(かつかつ)とそろい出した...
吉川英治 「源頼朝」
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