...君臣の大義を叫破して法皇幽屏の暴挙を戒めたりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...六 軽浮なる婦人論者を戒めて真摯なる研究を望む日本の浅薄なる空想家は独逸(ドイツ)もしくはスカンジナビヤ辺の神経過敏なるものが...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...これを以て上(かみ)王者を諷(ふう)し下(しも)官僚を戒めて来たものである...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...国務大臣が協力一致してその重任を完うするようにとの御詔でございました」蓋し近来内閣の更迭が頻繁で身を挺んでて補弼の任に当ろうとする忠誠の至らざるを深く戒めたもうたのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...何だか自分が平生贅澤ばかりしてゐるのを戒められるやうな...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...プロメトイスは予め彼を戒めて...
高木敏雄 「比較神話学」
...また妻を戒めて、その形を見ることを許さず...
高木敏雄 「比較神話学」
...もし盗人であったら酷い目にあわした後に将来を戒めてやろうと思った...
田中貢太郎 「庭の怪」
......
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...哲学が直接に――自然哲学というような形で――自然を問題とすることを厳重に戒めた...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ランジェーは彼女をきびしく戒めた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのうち父がこの事について私に異見をして、藩地に居れば文武の稽古をすべき身で、そんな所へばかり行っていてはいけない、と戒めた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...固く戒めている頂門(ちょうもん)の死針(しにばり)...
野村胡堂 「禁断の死針」
...と自分で自分を戒めました...
三浦環 「お蝶夫人」
...或る西洋人に戒められて...
森鴎外 「二人の友」
...自分も亦自ら戒めて...
柳田国男 「故郷七十年」
...むしろしばしば人間の慢心を懲(こ)らし戒めたという実例さえあって...
柳田国男 「山の人生」
...「子供のときの話だったか」幼いころ母から戒められたことがある...
山本周五郎 「ひとごろし」
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