...又この憂鬱な影の為に我我の浮薄(ふはく)を戒めるのであらう...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...先生はなほこれらの史料を過信することを戒められ...
海野十三(佐野昌一) 「寺田先生と僕」
...明盲(あきめくら)の男を戒めて...
薄田泣菫 「茶話」
...米一粒でも粗末にすると仏罰が当るといってやかましく戒めて居たのでありますが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...亡父の戒めかも知れない...
太宰治 「服装に就いて」
...私が戒めると私を侮辱するものですから...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...醍醐帝と此の大臣とが密(ひそ)かに謀(はか)って世間の奢(おご)りを戒めたと云う話なども伝わっている...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...その「偶像」を創造者であるかの如く思い込むことを戒めているのである...
辻潤 「自分だけの世界」
...この行いについてヤングやら何らかの言葉なり戒めなりがあるものと思っていた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...伝染の恐れあればなるべく逗子には遠ざかれとまで戒められ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...*今日明日と医師のことに戒めしその今日は夕べとなりて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...わしはお前たちに一つの戒めを与える...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...相戒めて、よそよそしく振舞わなければならないことを申し合わせたのは、それは、こういう疑惑が人心を迷わすことのいかに大きいかを、二人ともに、経験の上からよく心得ているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...わが弟子ども今後俗家で女のために説法すべからずと戒めたが...
南方熊楠 「十二支考」
...互いに戒めあっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分も亦自ら戒めて...
柳田国男 「故郷七十年」
...見得坊の父がこれを戒め...
柳田国男 「雪国の春」
...軍民を戒めていた...
吉川英治 「三国志」
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