...又この憂鬱な影の為に我我の浮薄(ふはく)を戒めるのであらう...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...戒めに位ならうといふものです...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...下女ばかりがしたたかに戒められたということであるという...
井上円了 「おばけの正体」
...先生はなほこれらの史料を過信することを戒められ...
海野十三(佐野昌一) 「寺田先生と僕」
...日本古来の戒めは物に対する感謝からであり...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...之を戒めんと欲するに在ること...
高木敏雄 「比較神話学」
...気短かと早合点とを戒める...
種田山頭火 「其中日記」
...これは子孫を毒するものとして堅く戒めて置いたため...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...『古い美学は、先づ第一に美の定義を与へ、美とは道徳的理想の表現であるとか、美とは不可見のものゝ表現であるとか、美とは人間のパツシヨンの表現であるとか述べ、そしてこれを、法律の条文のやうに祭りあげて、それから出発して、或る作品を容(ゆる)したり、罰したり、戒めたり、指導したりしたのである...
平林初之輔 「文学方法論」
...森は下草まで大切に鎌を戒めていたために...
柳田国男 「雪国の春」
...くれぐれもそう戒めて置いたに」左近はそう云いながら...
山本周五郎 「新潮記」
...なおこう云ってわが子を戒めたのである...
山本周五郎 「日本婦道記」
...勝空上人の戒めに依り...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...軍中において、是非を鳴らすはそもそも、第一の不手柄者ぞ」と、戒めたので、将士はようやくその不満をべつな方に向けて、掃討に立った...
吉川英治 「黒田如水」
...計があるやも知れぬ」味方の軽はずみを戒めて戦っていたが...
吉川英治 「三国志」
...誰も気づかぬ様子であったからよいが、近頃、其方にも似合わぬ矯激(きょうげき)な沙汰ではないか」と、戒めた...
吉川英治 「三国志」
...――一方、寄手の劉岱も、張飛が攻めてきたと知って、ちぢみ上がったが、「柵、塹壕(ざんごう)、陣門をかたく守って、決して味方から打って出るな」と、戒めた...
吉川英治 「三国志」
...弟義助にも戒めておりますが...
吉川英治 「私本太平記」
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