...「汝等のうち罪なきもの先づその女を打て」と云ふ基督の戒めである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...夫故に子弟たち若い者を戒めて兎角に学校の教課書以外の書物を読んではならぬと厳重に叱りつけて...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...厳しく戒めたるままにて捨て置きぬ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...何うして母親にあれほど行つてはならないと厳しく戒められながら平気でそこに出かけて行つたか...
田山録弥 「花束」
...鳴声も羽毛も美しい鳥ども★は一向に自らを戒めるところがなかったからである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...青年団が争議破りに関係することを戒めようとする意向になったらしい...
戸坂潤 「社会時評」
...弱者をおびえさし賢者を戒め...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それを戒めてはおりましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...何もそう騒ぐには及ばぬと戒め何事も無い事を告げているかとも思われた...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...戒めのために釣場の下へ沈めて置きましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かたく私たちを戒めた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...或る西洋人に戒められて...
森鴎外 「二人の友」
...くれぐれもそう戒めて置いたに」左近はそう云いながら...
山本周五郎 「新潮記」
...幼ないあたまで自分を繰返し戒めました...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「子供のときの話だったか」幼いころ母から戒められたことがある...
山本周五郎 「ひとごろし」
...手いたく戒め嗤つてゐるのである...
吉川英治 「折々の記」
...自分を戒めるとともに...
吉川英治 「三国志」
...芝は、使いとして当然、「いや丞相の洞察に、過(あやま)ったことはありませぬぞ」と、戒めたが、魏延はなお、「それほど達見の丞相ならば、街亭であんな敗れを取るわけもないではないか」と、皮肉を弄(ろう)した上、「一気、祁山(きざん)に出て、人より先に陣を構えてみせる...
吉川英治 「三国志」
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