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饗庭篁村 「木曾道中記」
...「こころざしなかばもとげぬ我身だにつひに行くべき道にゆきにけり」――水谷不倒の湖州君小伝によれば...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...我身はこれを受用すること醉ひたる人の水を飮むらんやうなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...余は我身一つの進退につきても又た我身に係(かゝは)らぬ他人の事につきても果断ありと自ら心に誇りしが云々(一四頁上段)余は守る所を失はじと思ひて己(おの)れに敵するものには抗抵すれども友に対して云々(一二頁上段)此(この)果断と云ひ抗抵と云ひ...
石橋忍月 「舞姫」
...恋なんか柄にないのだ」彼は我と我身をのろわないではいられませんでした...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...あなあぶな妻兒如何にと氣遣へば我身却つて足を失ふ三面絶壁となりて...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...我身悉に傷はえつと申す...
高木敏雄 「比較神話学」
...いや、殺されたと申そうより、我身で、我身を殺さねばならんようになったのじゃ」深雪は、黙って、俯向いていた...
直木三十五 「南国太平記」
...その中に「我等が往生はゆめゆめ我身のよきあしきにより候まじ...
中里介山 「法然行伝」
...我身(わがみ)が頓死(とんし)する法(はう)は無(な)きかと目(め)は御新造(ごしんぞ)が起居(たちゐ)にしたがひて...
一葉女史 「大つごもり」
...我身が嫁入りの噂聞え初(そめ)た頃から...
樋口一葉 「十三夜」
...月見れば千々に物こそ悲しけれ我身一つの秋にはあらねどといふ歌は最も人の賞する歌なり...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...もし「我身一つの秋と思ふ」と詠むならば感情的なれども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...我身のいまだ発端をも書きあへず早く已(すで)に大団円に近づかんとすると固(もと)より同日に論ずべくもあらず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...我身についた武芸について...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...仏いわく師子王は我身是(これ)なり...
南方熊楠 「十二支考」
...不幸なる我身の上を打明けしに...
森鴎外 「うたかたの記」
...我身の常ならぬが漸くにしるくなれる...
森鴎外 「舞姫」
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