...二剣はきらめき弾はとびかばねは山なし血は流る戦のちまたのいさほしを我身にあつめし其時かオー 否 否 否楽しき極みはなほあらん...
有島武郎 「遠友夜学校校歌」
...我身はこれを受用すること醉ひたる人の水を飮むらんやうなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...我身に引較べてね...
石川啄木 「鳥影」
...我身の操も固く守護(まもり)て...
泉鏡花 「活人形」
...我身に迫る死の恐怖の為...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...我と我身を嘲っていた...
田中貢太郎 「魔王物語」
...我と我身を冷笑するのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...他人の欠点(あら)を罵(ののし)れば我身が高くでもなるような眺めかたで...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...山の馬繋ぐ後ろを潜るには惜しき我身と思ひけるかな越後関山の関温泉へ行つた時作つたもの...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...眼前の光景と引較(ひきくら)べて我身が一層慘(みじ)めに...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それが何だか我身に近付いて来るように思われる...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...蕉翁の石碑を拝みてさゝやかなる橋の虹の如き上を渡るに我身も空中に浮ぶかと疑はれ足のうらひやひやと覚えて強くも得踏まず通り...
正岡子規 「かけはしの記」
...益々暗澹たる生活をさせられる我身を...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...しかし一轉して我身の上を顧みれば...
森鴎外 「高瀬舟」
...あれが皆我身であっただろうか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...さらぬだに覺束なきは我身の行末なるに...
森鴎外 「舞姫」
...我身の常ならぬが漸くにしるくなれる...
森鴎外 「舞姫」
...我身の罰が当る」と付け加えている...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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