...我身(わがみ)の誉(ほまれ)と打忘(うちわす)れられて嬉(うれ)しく独(ひとり)笑(ゑみ)する心の中(うち)には...
饗庭篁村 「隅田の春」
...実際に我身の内に宿ってでもいるような心持がする...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...いつか我身はまた框に掛けつつ...
泉鏡花 「浮舟」
...大きな酔いが廻って来たところで不自然な緊張を我身に強いたのがよくなかったに違いない...
海野十三 「地球発狂事件」
...我身の危急も知らぬげに...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...その時はそんな風に我と我身を恥じた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「一人の邪魔者の常に我身に附き纏うあり...
太宰治 「正義と微笑」
...母は我身に一つの約束をなさしめたる上ならでは(on one condition only)此王宮に仕へるを許さじとの事...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...我身に恥じて外へも出ない有様だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...我と我身が怨(うら)めしいというような悩みと...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...どんなにお懐(なつか)しう御座んしたらうと我身のほどをも忘れて問ひかくれば...
樋口一葉 「十三夜」
......
樋口一葉 「闇桜」
...彼は内心で我と我身を忌々しく思い...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...凡そ他人の為す所にして我身の利害に関係なきことを羨(うらや)み...
福沢諭吉 「女大学評論」
...今日の書生にしても余り学問を勉強すると同時に始終我身の行先(ゆくさき)ばかり考えて居るようでは...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...やはり我身をもみくしゃにされ...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...されど我身の過ぎし頃には似で思ひ定めたるを見て心折れぬ...
森鴎外 「舞姫」
...我身の常ならぬが漸くにしるくなれる...
森鴎外 「舞姫」
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