...我物とせではおかじ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...東京(とうきやう)の或る固執派(オルソドキシカー)教会(けうくわい)に属(ぞく)する女学校(ぢよがつかう)の教師(けうし)が曾我物語(そがものがたり)の挿画(さしゑ)に男女(なんによ)の図(づ)あるを見(み)て猥褻(わいせつ)文書(ぶんしよ)なりと飛(と)んだ感違(かんちが)ひして炉中(ろちう)に投込(なげこ)みしといふ一ツ咄(ばなし)も近頃(ちかごろ)笑止(せうし)の限(かぎ)りなれど...
三文字屋金平 「為文学者経」
...春の朧夜(おぼろよ)を我物顔(わがものがお)に咽喉(のど)一杯の声張上げて投節(なげぶし)歌ひ行くなるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...神尾があんまり我物顔(わがものがお)に思わせぶりをするものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...なぜならば、食事が終ると、やはり我物顔で、以前の室の寝台の上に身をのせてしまったからです...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様が我物顔に...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし今の彼は我物顔に子供を抱いている細君を...
夏目漱石 「道草」
...あまり車夫が猿股をつけて天下の大道を我物顔に横行濶歩(かっぽ)するのを憎らしいと思って負けん気の化物が六年間工夫して羽織と云う無用の長物を発明した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...『松屋筆記』六三に「『曾我物語』など狐を野干とする事多し...
南方熊楠 「十二支考」
...サフランを我物としたのはこの時である...
森鴎外 「サフラン」
...人の物と我物との別に重きを置かぬ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...我物になると思っていなさるのだろう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...かしこなる高き境の我物にのみなれればなり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...二重に我物になるわけだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その場所々々を我物にしてまいりました...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...これは皆わたくしが我物にして...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そして己の目を我物にして使って...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...一旦(たん)我物にした女だからというので...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
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