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饗庭篁村 「木曾道中記」
...曾我物語(そがものがたり)に縁古のある土地であった...
田中貢太郎 「火傷した神様」
...学生の数も少なかったから図書室などもほとんど我物顔に出入りして手当り次第にあらゆる書物を引っぱり出してはあてもなく好奇心を満足しそうなものを物色した...
寺田寅彦 「科学に志す人へ」
...殆ど土佐派を眇視して自由黨を我物顏に振舞ひ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...じみな凝った日本服のあなたを我物のように抱いて...
豊島与志雄 「常識」
...春の朧夜(おぼろよ)を我物顔(わがものがお)に咽喉(のど)一杯の声張上げて投節(なげぶし)歌ひ行くなるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...神尾があんまり我物顔(わがものがお)に思わせぶりをするものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...この物騒な江戸の町の深夜を我物顔(わがものがお)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...よそよそしいものを我物顔(わがものがお)にしゃべって歩くのです...
夏目漱石 「私の個人主義」
...何處の親類で?」「曾我物語といふ本に書いてある話だよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お勝手を我物顏にして居る樣子を見るまでもなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早速此持重説(じちょうせつ)を我物にして了って...
二葉亭四迷 「平凡」
...まだ外人が我物顔に振舞っているのが目ざわりになることもあるが...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...『類聚名物考(るいじゅめいぶつこう)』四十に『異本曾我物語』に「この虎と申す遊君は母は元来平塚の者なり...
南方熊楠 「十二支考」
...『曾我物語』には曾我兄弟の母が兄弟の父より前に京の人に相馴れて生んだ異父兄京の小次郎を祐成(すけなり)がその父の復仇に語らい掛くる事あり...
南方熊楠 「十二支考」
...サフランを我物としたのはこの時である...
森鴎外 「サフラン」
...一旦(たん)我物にした女だからというので...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...「曾我物語」が得意で御前講演の栄を得た...
山本笑月 「明治世相百話」
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