...もしかするとお母さんにも叱(しか)られるだろうと思うと少し位(ぐらい)碁石は取られても我慢する気になった...
有島武郎 「碁石を呑んだ八っちゃん」
...ヘルマー (立つ)お前のためなら私は晝も夜も喜んで働く――不幸も貧乏もお前のためなら我慢する――けれども...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...けれどナニ我慢するサ...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...まア我慢するのですな!」「為方がないですな」Kはかう言つたが...
田山録弥 「海をわたる」
...そこまで我慢することはできなかった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...日当壱円五拾銭(いちえんごじっせん)の筆耕(ひっこう)で我慢することにしたのである...
永井荷風 「ひかげの花」
...遠吠なら我慢する...
夏目漱石 「琴のそら音」
...真鍮相当の侮蔑(ぶべつ)を我慢する方が楽である...
夏目漱石 「それから」
...我儘(わがまま)もこのくらいなら我慢するが吾輩は人間の不徳についてこれよりも数倍悲しむべき報道を耳にした事がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...航海中だから、まあ、できないだろうけれど仕方がないから、我慢するんだね...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...本来なら、腹いせに、事務所のまん前で、舌噛んで、死んでくれるところじゃが、お前が後(あと)をやってくれるちゅうんなら、我慢する...
火野葦平 「花と龍」
...じつと我慢することだ...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...「じっと我慢するしかないですね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...もう用はなく、我慢するのみだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...なぜ我慢する」「そうせざるを得ないのです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...私は思はず拳を固めて鳴り具合を験べて見たい慾求を我慢するためには可成りの努力を要した位であつた...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...怒りたいところを我慢する人の方に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...疝痛(せんつう)に苦しみながら蠣(かき)を食べる楽しみを我慢することは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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