...それから中峠(なかびょう)から我孫子(あびこ)へ出て行く竜次郎の見込みで有ったので...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...それとも我孫子までお伸(の)し成さいますか」泊ると云ったら合宿を頼みたそうなのだ...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...僕はまだ河童をみてもをらず、河童といふものが地上に棲息するかどうかも知らないが、「君、つらつら考へてみるとたつた四人の客では、風呂の釜も毀れるのがあたりまへだよ、君、」とあとで芥川が言つてゐた布佐行、そもそも書く會をやらばやの僕ら、僕らはなぜ芥川の伊豆箱根説を退けて布佐行を擇んでゐたのか、いまにして思へば、僕らは芥川を河童の畫の名題の妙手、小川芋錢のゐる牛久沼のほとりへ無意識に誘つてゐたといふことになるが、僕ら芥川、碧童、遠藤たちの四人が、我孫子で降りて、布佐の辨天を振出しに、青い物のない景色にもひるまず、川の流れに沿つてただ歩きに歩き、日暮れて行きつくところで泊つた旅籠屋、ああいふのが河童の宿かも知れない...
小穴隆一 「二つの繪」
...我孫子(あびこ)驛にて...
大町桂月 「三里塚の櫻」
...我孫子(がそんし)の『あびこ』を始めとし...
大町桂月 「三里塚の櫻」
...成田まうでは我孫子より汽車に乘り換へしが...
大町桂月 「常磐の山水」
...兩國橋驛を午前七時に發すれば、千葉、佐倉を經て、九時三十分に着し、上野驛を午前七時二十分に發すれば、千住、我孫子、安食を經て、九時二十分に着す...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...我孫子まで徒歩し...
大町桂月 「春の筑波山」
...我孫子(あびこ)...
高浜虚子 「五百五十句」
...でっかい字で〈我孫子〉と書いてみせると...
久生十蘭 「だいこん」
...江戸千住を出た街道が我孫子を経て利根川を渡り取手町に入って二つにわかれ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...江戸千住を出た街道が我孫子を経て利根川を渡り取手町に入って二つに岐れ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...茨城県布川町から利根川を隔てた千葉県の布佐(ふさ)(現我孫子(あびこ)市)へと移った...
柳田国男 「故郷七十年」
...彼の我孫子(あびこ)の村荘(そんそう)は園は森林の如(ごと)く...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...二十六号の船長「我孫子(あびこ)君」が来て...
山本周五郎 「青べか日記」
便利!手書き漢字入力検索