...我利我利...
太宰治 「女の決闘」
...人の迷惑を顧みない我利我利亡者(がりがりもうじゃ)のように見える...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...好んでおのれを賛美しおのれを愛する我利冷酷な徳操の化身とも言うべき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...僕は一片の愛情もないエゴイストで卑怯者で我利々々亡者だということになる...
豊島与志雄 「狸石」
...「チェッ! いかにも卑しいやり方だ! かかる我利我利を私は恥ずかしく思う...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...都我利とも音近くなるべし...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...我利我利(がりがり)を働きたがるものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...我利々々で、幼稚な、獣(けもの)や子供にしか、彼女は出遇(であ)はなかつた...
中原中也 「山羊の歌」
...利己主義の我利我利亡者で...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...我利々々亡者(がりがりもうじゃ)連(れん)が他の者の事業を妨害(ぼうがい)したり...
新渡戸稲造 「自警録」
...私は獸(けだもの)みたいに我利々々(がり/\)にも...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分独りよければそれで満足だと人の迷惑も思わず我利な行いをなし...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...我利のために施せし暴挙たり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...我利これ(つと)め...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...全国各地方から拾い上げて来た我利我利亡者(がりがりもうじゃ)ばかりじゃないか...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...どうみても我利我欲の強さには欠けている...
吉川英治 「私本太平記」
...我利(がり)我利野郎の家へ...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...それを前後二十七度も、政府に嘆願して、ここの荒廃をおこそうとしたのですが、朝廷には費用がなく、幕府には誠意がなく、我利我利武者は、自分たちの地盤争いに血まなこで、捨てて省みる者もなかったということです...
吉川英治 「宮本武蔵」
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