...貪欲な我利々々爺であった! どんな鋼でもそれからしてとんと豊富な火を打ち出したことのない火燧石のように硬く...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...我利の行いを俺達の名でやっている者があるんだよ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...人の迷惑を顧みない我利我利亡者(がりがりもうじゃ)のように見える...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...それこそ我利我利という不快な音以外の音は出ないであろう...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...僕は一片の愛情もないエゴイストで卑怯者で我利々々亡者だということになる...
豊島与志雄 「狸石」
...神名帳に出雲國出雲郡に都我利ノ神社あり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...我利我利亡者(がりがりもうじゃ)の手前たちの身代りになって沈めにかかるような...
中里介山 「大菩薩峠」
...我利我利(がりがり)を働きたがるものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...大部分は我利我利の奸譎(かんけつ)な商人ばかりだが)次の二つの型の人間を見出すことがある...
中島敦 「光と風と夢」
...我利々々で、幼稚な、獣(けもの)や子供にしか、彼女は出遇(であ)はなかつた...
中原中也 「山羊の歌」
...我利私慾(がりしよく)の覊絆(きはん)を掃蕩(そうとう)するの点において...
夏目漱石 「草枕」
...利己主義の我利々々亡者で...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...我利々々亡者(がりがりもうじゃ)連(れん)が他の者の事業を妨害(ぼうがい)したり...
新渡戸稲造 「自警録」
...渡り人足の我利々々な奴と来た日にや...
三好十郎 「地熱」
...我利々々野郎のオタンコナスの...
三好十郎 「鈴が通る」
...全国各地方から拾い上げて来た我利我利亡者(がりがりもうじゃ)ばかりじゃないか...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...人間本来の我利我利心理を包むオブラートかカプセルぐらいにしか考えていなかった私は...
夢野久作 「眼を開く」
...それを前後二十七度も、政府に嘆願して、ここの荒廃をおこそうとしたのですが、朝廷には費用がなく、幕府には誠意がなく、我利我利武者は、自分たちの地盤争いに血まなこで、捨てて省みる者もなかったということです...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索