...我利我利...
太宰治 「道化の華」
...貪欲な我利々々爺であった! どんな鋼でもそれからしてとんと豊富な火を打ち出したことのない火燧石のように硬く...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...我利の行いを俺達の名でやっている者があるんだよ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...それこそ我利我利という不快な音以外の音は出ないであろう...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...僕は一片の愛情もないエゴイストで卑怯者で我利々々亡者だということになる...
豊島与志雄 「狸石」
...「チェッ! いかにも卑しいやり方だ! かかる我利我利を私は恥ずかしく思う...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...神名帳に出雲國出雲郡に都我利ノ神社あり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...都我利とも音近くなるべし...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...我利々々で、幼稚な、獣(けもの)や子供にしか、彼女は出遇(であ)はなかつた...
中原中也 「山羊の歌」
...我利私慾(がりしよく)の覊絆(きはん)を掃蕩(そうとう)するの点において...
夏目漱石 「草枕」
...利己主義の我利我利亡者で...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...私は獸(けだもの)みたいに我利々々(がり/\)にも...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分独りよければそれで満足だと人の迷惑も思わず我利な行いをなし...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...我利のために施せし暴挙たり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...おおむね我利我慾の徒たるは...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...中流は新制度が下流をして我利圈を侵さしめるのを惡んだ...
森鴎外 「古い手帳から」
...また開港場の我利我利人種も...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...どうみても我利我欲の強さには欠けている...
吉川英治 「私本太平記」
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