...他人の懐と他人の生産との間に介在して自己の利益をのみ貪る我利商人たることを避けて...
石川三四郎 「吾等の使命」
...10.強慾者や我利々々亡者は他人をも彼等に對して業慾にし利己的にならせ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...我利我利...
太宰治 「道化の華」
...水がありすぎて!人間の我利...
種田山頭火 「松山日記」
...貪欲な我利々々爺であった! どんな鋼でもそれからしてとんと豊富な火を打ち出したことのない火燧石のように硬く...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...それこそ我利我利という不快な音以外の音は出ないであろう...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...僕は一片の愛情もないエゴイストで卑怯者で我利々々亡者だということになる...
豊島与志雄 「狸石」
...南米には富と物資を覘う我利我利が走(は)せつけた...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...大部分は我利我利の奸譎(かんけつ)な商人ばかりだが)次の二つの型の人間を見出すことがある...
中島敦 「光と風と夢」
...我利々々で、幼稚な、獣(けもの)や子供にしか、彼女は出遇(であ)はなかつた...
中原中也 「山羊の歌」
...我利私慾(がりしよく)の覊絆(きはん)を掃蕩(そうとう)するの点において...
夏目漱石 「草枕」
...利己主義の我利々々亡者で...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...我利々々亡者(がりがりもうじゃ)連(れん)が他の者の事業を妨害(ぼうがい)したり...
新渡戸稲造 「自警録」
...実にもう何とも彼とも云ひやうもない我利々々亡者ばかりで...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...渡り人足の我利々々な奴と来た日にや...
三好十郎 「地熱」
...平気で我利我利亡者(がりがりもうじゃ)に甘んじて...
夢野久作 「巡査辞職」
...どうみても我利我欲の強さには欠けている...
吉川英治 「私本太平記」
...世の中の我利(がり)我利武者が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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