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饗庭篁村 「木曾道中記」
...我先にと裾を捲つて水に入つた...
石川啄木 「鳥影」
...我先(われさき)に側へ駈け寄って...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...人々は我先にと現場の方へ急いだ...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...おん身よりは我先(われさき)に川へ飛いり光りものを探(さぐ)りあてゝかづきあげしも我なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...我先民が三韓を失して李唐の手に奪はれたるものは之が爲め也...
竹越三叉 「深憂大患」
...我先に爭ふて逃出すのです...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...我先にと山路を走つて...
田山花袋 「歸國」
...人々は、半狂乱になって、我先に、こちらへ駈(か)けてくる...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...とりもなおさず我先覚の諸士志士である...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...疲れもせず我先きにと先を争っている喧騒な優越人種に逢わぬことである...
永井荷風 「放水路」
...普通ならば我先に乗込むのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...我先にともぐり込んだ...
中島敦 「虎狩」
...一人二人の後は只我先にと乱れ入る...
夏目漱石 「幻影の盾」
...若い女が一人収容されると我先にと押しかけて行き...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...そこをさして我先にと往くなり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...我先に逃げ帰って...
吉川英治 「三国志」
...我先に馬を返したので...
吉川英治 「三国志」
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