例文・使い方一覧でみる「我が家」の意味

...而うして見る見る焼けつくさんとする我が家を仰いで... 而うして見る見る焼けつくさんとする我が家を仰いでの読み方
飯田蛇笏「秋風」

...と門人衆をいましめた話を憶い出しながら私は久しぶりに微笑ましい気持ちを抱いて我が家へ帰ったのである...
上村松園「棲霞軒雑記」

...我が家の庭の眺めは... 我が家の庭の眺めはの読み方
梅崎春生「庭の眺め」

...このまま我が家へ帰れると思うと... このまま我が家へ帰れると思うとの読み方
海野十三「深夜の市長」

...常に我が家に来（く）る田中のものがかたれり... 常に我が家に来る田中のものがかたれりの読み方
京山人百樹刪定「北越雪譜」

...不思議にも我が家へ戻って朗かな朝を迎えた瞬間から... 不思議にも我が家へ戻って朗かな朝を迎えた瞬間からの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...自分がいろ／＼細工をしてやつと我が家へ迎へ入れる迄に漕ぎ付けた...
谷崎潤一郎「猫と庄造と二人のをんな」

...霜がふる白い道・ふけて炊かねばならない煙がさむい・枯野まつすぐにくる犬の尾をふつて・そこらに大根ぶらさげることも我が家らしく・遠い道の轍のあとの凍つてゐる・たま／＼来てくれて夕月のある空も（再録）二月四日立春... 霜がふる白い道・ふけて炊かねばならない煙がさむい・枯野まつすぐにくる犬の尾をふつて・そこらに大根ぶらさげることも我が家らしく・遠い道の轍のあとの凍つてゐる・たま／＼来てくれて夕月のある空も二月四日立春の読み方
種田山頭火「其中日記」

...儂は他郷から此村に入って、唯六年を過ごしたに過ぎないが、それでも吾（わ）が樹木（じゅもく）を植え、吾が種を蒔（ま）き、我が家を建て、吾が汗を滴（た）らし、吾（わが）不浄（ふじょう）を培（つちか）い、而してたま／＼死（し）んだ吾家の犬、猫、鶏、の幾頭（いくとう）幾羽（いくわ）を葬った一町にも足らぬ土が、今は儂にとりて着物（きもの）の如く、寧（むしろ）皮膚（ひふ）の如く、居れば安く、離るれば苦しく、之を失う場合を想像するに堪（た）えぬ程愛着を生じて来た... 儂は他郷から此村に入って、唯六年を過ごしたに過ぎないが、それでも吾が樹木を植え、吾が種を蒔き、我が家を建て、吾が汗を滴らし、吾不浄を培い、而してたま／＼死んだ吾家の犬、猫、鶏、の幾頭幾羽を葬った一町にも足らぬ土が、今は儂にとりて着物の如く、寧皮膚の如く、居れば安く、離るれば苦しく、之を失う場合を想像するに堪えぬ程愛着を生じて来たの読み方
徳冨健次郎「みみずのたはこと」

...いい声ですね」前の家の近くの我が家と云う喫茶店では... いい声ですね」前の家の近くの我が家と云う喫茶店ではの読み方
林芙美子「落合町山川記」

...お酉さまへ諸共（もろとも）にと言ひしを道引違（ひきたが）へて我が家（や）の方（かた）へと美登利の急ぐに... お酉さまへ諸共にと言ひしを道引違へて我が家の方へと美登利の急ぐにの読み方
樋口一葉「たけくらべ」

...彼は我が家を指して帰途に就いた... 彼は我が家を指して帰途に就いたの読み方
ニコライ・ゴーゴリ　Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳「ディカーニカ近郷夜話　後篇」

...半分だけ閉めてある我が家の戸へ手を掛けた... 半分だけ閉めてある我が家の戸へ手を掛けたの読み方
正岡容「小説　圓朝」

...再び我が家へ走って来て... 再び我が家へ走って来ての読み方
松永延造「職工と微笑」

...予の曾て我が家に見たる事なきところなり... 予の曾て我が家に見たる事なきところなりの読み方
水上瀧太郎「貝殼追放」

...かくして我が家の花散りゆけり... かくして我が家の花散りゆけりの読み方
室生犀星「忘春詩集」

...我が家を歩くような... 我が家を歩くようなの読み方
森鴎外「山椒大夫」

...我が家の黒い鳥を放し... 我が家の黒い鳥を放しの読み方
ルナール　Jules Renard 岸田国士訳「博物誌」

「我が家」の読みかた

「我が家」の書き方・書き順

いろんなフォントで「我が家」