...我等が成心を捨てて外國の文物を研究するとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...何等かの成心を有(も)つてゐては可けない...
石川啄木 「弓町より」
......
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...初めは無論何の成心があった訳ではなかった...
江戸川乱歩 「心理試験」
...初から神は人なりというような臆見成心を有っていて...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...初めから批評の結論を仮定するような成心を以てする評論は許されない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...吾人の成心(せいしん)は古しと...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...「幼き愛」などというあんな成心あって拵えた詩なんか...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...忘られぬままに若い人の心に強い根を張らせひそかに成心を植えつけて...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...成心(せいしん)があっちゃ...
夏目漱石 「明暗」
...『万葉集』巻四に「三熊野之浦乃浜木綿百重成心者雖念直不相鴨(みくまぬのうらのはまゆふももへなすこころはもへとただにあはぬかも)」という柿本人麻呂の歌がある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...まことや成心は悟の道の稻麻竹葦(たうまちくゐ)にして...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...成心あらせじと願ひて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...私の予想は成心(せいしん)ではなかつた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...強(しひ)て其成心を動かさんとはせず...
森鴎外 「舞姫」
...強(し)いてその成心を動かさんとはせず...
森鴎外 「舞姫」
...成心なく虚心坦懐(きょしんたんかい)にその生きた現実と取組むことこそ...
矢部貞治 「政治学入門」
...杢助には少しも成心(せいしん)はなかった...
山本周五郎 「似而非物語」
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