...成る程、喬介の手元を見ると、新(あらた)に掘り出されたまだ余り古くない白銀色の鉄粉の層の上に、褐色の錆を浮かした大きな染(しみ)が出て来た...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...成る程、その店の主人らしい、頸の太い、禿頭の先端(さき)の尖(と)ンがった、赭(あか)ら顔の五十男が、恐ろしく憂鬱な表情(かお)をしながら、盛んに木の葉を乾かした奴を薬研(やげん)でゴリゴリこなしていましたが、助役の註文を受けると、早速緑色のテープを巻いた小さな円い花環の藁台(わらだい)へ、白っぽい造花を差し始めたんです...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...成る程それに紛れもなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...で、あたかもそう云(い)う際でしたから、これは成る程、ダンスを習うのも悪くはなかろう...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そりゃあ成る程、君に取ってはこの女は世界一の宝だろう...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...成る程四人で住むのにはちょうど手頃な...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...国許に戻るであろう」「成る程な」庄吉は...
直木三十五 「南国太平記」
...King's English は成る程良い本であつた...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...人を殺すために突き落す場所ぢやない」「成る程」「吹矢も同じことだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...成る程」平次は早くも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...アメリカ勘定嫌ひの俺の顔を顰めさせたが……成る程なア! 親父が死んだら...
牧野信一 「鏡地獄」
...まさか井戸の水を飲んでそんなにふくれたんじゃあるまいが……行って見ろ行って見ろ」と大勢押しかけて来ますと、成る程、井戸の中から大きな足が二本突出てバタバタやっている下から女の児の声がします...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...豚吉はこう云われて河の方を見ましたが、成る程、河の水はザアザアと浅そうに見えて流れております...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...「成る程のう...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...やはり今申しました区長さんの処に御座いましたんで……何でもその区長さんと申しますのが太閤様時代からその村の名主さんだったそうで……」「成る程...
夢野久作 「白くれない」
...マッタク凄(すご)いよ成る程そうかと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...中には新聞の記事なぞを読んで「ハハア成る程」なぞと首肯(うなず)く者が居るかと思うと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...」「ふむ、成る程、それは困つたことだ...
横光利一 「マルクスの審判」
便利!手書き漢字入力検索
