...寅卯戌亥(とらういぬい)と繰出したものである...
泉鏡花 「婦系図」
...落葉しぐれる山の際に戌亥(いぬゐ)の方に白壁の土藏を置いたる農家の冬待ち顏に靜かに立つを見る...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...丑寅(うしとら)が戌亥(いぬい)に変ったぞ...
中里介山 「大菩薩峠」
...戌亥(いぬい)へ向いて参らなければならないのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...石筍の影地に落つるところ)――とある」「此方(こちら)には――(戌亥(いぬい)に五歩...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...鍬(くは)の耳から戌亥(いぬゐ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その戌亥(いぬゐ)(西北)が空井戸だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...急に風が戌亥(いぬい)にまわった...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...又考ふれば隱岐より戌亥の間四十里斗にして...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...)より船を出して戌亥の方に向て遣り(凡四十リといへり...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...戌亥子丑寅と五支の名を唱えつつ五指を折り固むるのだと...
南方熊楠 「十二支考」
......
横瀬夜雨 「筑波ねのほとり」
...戌亥の頃を計って」「張遼(ちょうりょう)と侯成(こうせい)を呼べ」呂布も...
吉川英治 「三国志」
...北門の戌亥口(いぬいぐち)に配するに...
吉川英治 「新書太閤記」
...「戦がある」「大乱の兆しが見える」「宮門の戌亥(いぬい)に...
吉川英治 「平の将門」
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