...時に大正壬戌の年...
芥川龍之介 「恒藤恭氏」
...廿八日、庚子、晴、戌剋、鎌倉中聊か騒動す、道路其故無くして鼓騒す、是歳末の劇に非ず、謀叛を発すの輩有るかの由、其疑有りと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...しかしわたくしは大正壬戌(じんじゅつ)の年の夏森先生を喪(うしな)ってから...
永井荷風 「向嶋」
...――錢形の親分に約束したが時刻も丁度戌刻(いつゝ)だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...戌刻(いつつ)半(九時)そこそこ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...湯島の山名屋へ行つたのはその晩の戌刻(いつゝ)過ぎでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」「あと半刻で明日か」「…………」「明日は戌(いぬ)で仏滅で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大抵戌刻半(いつゝはん)(九時)から亥刻(よつ)(十時)の間ださうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「戌刻(いつゝ)(八時)時分から降り始めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「この御門は何刻(なんどき)に閉められる」「正戌刻(いつゝ)(八時)ぢや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...パタ/\小(ちひ)さな跫音(あしおと)のするのを聞(き)きつけ一心(しん)に其方(そのはう)を見戌(みまも)つて居(ゐ)ました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...中に就いて木村は茶山が甲戌乙亥の遊に相見ることを得なかつたために...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...庚戌三月よりは遅れなかつただらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その三百六十三わたくしは此より甲戌六月七日に棠軒が関藤藤陰の贈(おくりもの)を得た後の日録を抄する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...戌(いぬ)の下刻になった時...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...だから庚戌会へも行けないかも知れない...
夢野久作 「少女地獄」
...戌(いぬ)の下刻(げこく)は過ぎているぞッ」二...
吉川英治 「新書太閤記」
...ちょうど戌(いぬ)の刻――五ツの鐘がなりわたった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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