...(戌)欧羅巴にては...
高木敏雄 「比較神話学」
...落葉しぐれる山の際に戌亥(いぬゐ)の方に白壁の土藏を置いたる農家の冬待ち顏に靜かに立つを見る...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...ベルリンの衛戌病院に特志看護婦として働いていた忠実な妻がチブスで倒れて間もなく...
戸坂潤 「辞典」
...甲戌十二月記...
永井荷風 「里の今昔」
...戌亥(いぬい)へ向いて参らなければならないのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...戌刻半(いつゝはん)から先は旦那の部屋へ行かないことにして居るんです」「それで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...戌刻過に漸く歸つて來ましたが」「あとは昨夜店をあけた者はあるまいな」「へエ――」「ところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...戌刻(いつつ)半から子刻(ここのつ)の間だんべえ」「それじゃ何の役にも立たない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...骨を折らせたぜ」ガラッ八がヘトヘトになって帰ったのは戌刻(いつつ)(八時)過ぎでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その武家の身許が知り度い」「武家は戌刻半(いつゝはん)には歸つてゐるぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先づ私の言ふことを聽いて下さい」「――」「昨夜戌刻(いつゝ)(八時)過ぎから亥刻(よつ)(十時)前まで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中の郷の師匠の家へ着いたのは戌刻(いつゝ)(八時)過ぎで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから戌刻半(いつゝはん)(九時)近くまで見て居りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――それは戌刻(いつゝ)時分のことであつた」「喧嘩の種は?」「伊八は六十近いくせに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...甲戌の歳に茶山が再び江戸に来た時には...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...見分の役人は戌(いぬ)の上刻に引き上げた...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...享和二年壬戌(じんじゆつ)十二月六日」が其人である...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...風雨の戌(いぬ)ノ刻(こく)といえば...
吉川英治 「私本太平記」
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