...人間の個々の生活の間に横(よこた)はる懸隔を思はずにはゐられなかつた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...学識ともに数等の懸隔あるを痛責して...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...そして相互の人格・才幹・技倆・能力・体力に非常なる懸隔があって...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...貧富の懸隔が甚だしくなつて...
丘浅次郎 「人類の将来」
...貧富の懸隔に対する不平の念が増進する...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...貧富(ひんぷ)の懸隔(けんかく)につき...
田中英光 「オリンポスの果実」
...以上の比例の懸隔は...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...全く時間の懸隔(けんかく)なく深くわが胸底(きょうてい)に浸(し)み入りて常に親密なる囁(ささや)きを伝ふる所以(ゆえん)けだし偶然にあらざるべし...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...年を取ったものと若いものの間には到底一致されない懸隔(けんかく)のある事をつくづく感じた...
永井荷風 「すみだ川」
...あまりに距離の懸隔(けんかく)の甚(はなはだ)しい父と母の前に黙然(もくねん)としていた...
夏目漱石 「こころ」
...考えて見れば笑う我と笑われる人と余り懸隔のない身の上...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ちよつとこの題目ばかり見れば余り懸隔しをる故...
正岡子規 「俳諧大要」
...かくまで心意気が懸隔するも不思議だ...
南方熊楠 「十二支考」
...大いなる懸隔のあることを知つた...
森林太郎 「高瀬舟」
...大いなる懸隔(けんかく)のあることを知った...
森鴎外 「高瀬舟」
...王に対して十分の懸隔と服従とを示すために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...たといそこにどんな相違懸隔があったにしたって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それで彼らの身分の懸隔がいつまでも保たれ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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