...男女の間に尊卑の懸隔あり(女尊男卑)...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...さう大した懸隔はないのです...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「尼」
...後から見れば恰も貧富の懸隔を甚だしくするために特に造られたかの観がある...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...実際には貧富の懸隔...
丘浅次郎 「人類の将来」
...たちまち他の諸国との文明の懸隔が増して...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...二 姉の死年齢に懸隔がありますから...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...所詮その感情の甚だしく懸隔せるが故に外ならず...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...懸隔てのないいつもの調子できいた...
徳田秋聲 「老苦」
...全く時間の懸隔(けんかく)なく深くわが胸底(きょうてい)に浸(し)み入りて常に親密なる囁(ささや)きを伝ふる所以(ゆえん)けだし偶然にあらざるべし...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...しかしそれでは白米禁止とはあまりに甚だしい懸隔がある...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...闊達(かったつ)な叔父とはよほどの懸隔(けんかく)がありました...
夏目漱石 「こころ」
...自他の懸隔(けんかく)差等を無視する平等観の盛んな時代においては...
夏目漱石 「創作家の態度」
...優劣のしかく懸隔(けんかく)せざる多数の天才(もしくは人才)の集合努力によって進歩しつつある...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...してみると階級が違えば種類が違うという意味になってその極はどんな人間が世の中にあろうと不思議を挟(はさ)む余地のないくらいに自他の生活に懸隔(けんかく)のある社会制度であった...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...けれども乞食と彼との懸隔(けんかく)は今の彼の眼中にはほとんど入(はい)る余地がなかった...
夏目漱石 「明暗」
...これらのものは彼我のあいだに甚(はなは)だしい懸隔がある...
山本周五郎 「新潮記」
...甚だしく懸隔(けんかく)していることが...
吉川英治 「新書太閤記」
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