...多くの女に地獄(じごく)を見ている大井と――それらの間にある大きな懸隔は...
芥川龍之介 「路上」
...両交戦国の戦争力に甚だしい懸隔があるときは持久戦争とはならないのは...
石原莞爾 「最終戦争論」
...今後は貧富の懸隔が甚しくなり...
丘浅次郎 「人類の将来」
...貧富の懸隔がはなはだしくなって...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...しかしそれでは白米禁止とはあまりに甚だしい懸隔がある...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...自分と兄とは常にこのくらい懸隔(かけへだて)のある言葉で応対するのが例になっていた...
夏目漱石 「行人」
...しかもその間に少しも懸隔のないように見えるのはちょっと物足らぬ感じがするだろう...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...彼女はまるで身分の懸隔でもある人の前へ出たような様子で...
夏目漱石 「道草」
...また貧富の懸隔はかように色気なき物かとも感ずる...
夏目漱石 「倫敦消息」
...私たちとさう懸隔れてゐる訳ではなかつたが...
原民喜 「小さな村」
...果してそれほどの大きな懸隔(けんかく)があるだろうか? えてそういう女性は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ちよつとこの題目ばかり見れば余り懸隔しをる故...
正岡子規 「俳諧大要」
...自分も八の宮夫人と家柄の懸隔のあるわけではない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あまりにも普通人と懸隔のある高貴さに驚いて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...國家の制度は此懸隔が大きくならぬやうに調節して行くべきである...
森鴎外 「古い手帳から」
...もし社会に上下の反目や貧富の懸隔が生じるなら...
柳宗悦 「工藝の道」
...他(た)の夜毎(よごと)に盛装して散歩に出る三人の女とキキイとの間にどんな身分の懸隔(けんかく)があるのか解(わか)らなかつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...余りにも今は身分の懸隔(けんかく)がありすぎる...
吉川英治 「新書太閤記」
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