...我等二人の性は懸隔すること餘りに甚し...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...人間の個々の生活の間に横(よこた)はる懸隔を思はずにはゐられなかつた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...後から見れば恰も貧富の懸隔を甚だしくするために特に造られたかの観がある...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...貧富の懸隔に対する不平の念が増進する...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...桑は貧富の懸隔(けんかく)が甚しいのですぐ蓮香の言葉に従うことができなかった...
田中貢太郎 「蓮香」
...所詮その感情の甚だしく懸隔せるが故に外ならず...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...先(ま)づその懸隔の甚(はなは)だしきに驚かずんばあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...しかもその間に少しも懸隔のないように見えるのはちょっと物足らぬ感じがするだろう...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...其(その)懸隔(けんかく)の甚(はなは)だしいのに驚(おど)ろいた...
夏目漱石 「門」
...また貧富の懸隔はかように色気なき物かとも感ずる...
夏目漱石 「倫敦消息」
...私たちとさう懸隔れてゐる訳ではなかつたが...
原民喜 「小さな村」
...余りその懸隔(けんかく)せるに驚きて暫(しばら)くは巧拙を判定する能はざるべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...しかして第一句とはなるべく懸隔せるを要す...
正岡子規 「俳諧大要」
...かくまで心意気が懸隔するも不思議だ...
南方熊楠 「十二支考」
...多少懸隔(へだたり)のあるものだった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それによっていよいよ自身とその人との懸隔(けんかく)を明瞭(めいりょう)に悟ることになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...王に対して十分の懸隔と服従とを示すために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もし社会に上下の反目や貧富の懸隔が生じるなら...
柳宗悦 「工藝の道」
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