...室内と室外の気象状態にすくなからぬ懸隔(けんかく)ができたため...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...貧富の懸隔が甚だしくなつて...
丘浅次郎 「人類の将来」
...然るに今後は貧富の懸隔...
丘浅次郎 「人類の将来」
...ふたりの懸隔はそれだけでなかつた...
太宰治 「道化の華」
...貧富(ひんぷ)の懸隔(けんかく)につき...
田中英光 「オリンポスの果実」
...第一に印度と支那とは互に懸隔せる地域であって...
津田左右吉 「東洋文化、東洋思想、東洋史」
...この懸隔はさらに著しくなる...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...全く時間の懸隔(けんかく)なく深くわが胸底(きょうてい)に浸(し)み入りて常に親密なる囁(ささや)きを伝ふる所以(ゆえん)けだし偶然にあらざるべし...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...闊達(かったつ)な叔父とはよほどの懸隔(けんかく)がありました...
夏目漱石 「こころ」
...また貧富の懸隔はかように色気なき物かとも感ずる...
夏目漱石 「倫敦消息」
...あるいは西といえば如何(いか)にも両者の間に懸隔(けんかく)あるように聞(きこ)ゆる...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...彼の現在の状況とこれからどうしても辿りつかなければならない目標との間の懸隔の激しさに彼は呆然としてしまった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...」警部は俺の声名と風采とが余りに懸隔があると思つたらしかつた...
平出修 「畜生道」
...三人の歩みはだんだん早くなつて私との懸隔が余程離れました...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...多少懸隔(へだたり)のあるものだった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...其齢(よはひ)の懸隔は甚だ大くはなかつただらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二段の懸隔があることを認め...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貧富の懸隔のみあって平等がない...
柳宗悦 「工藝の道」
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