...そして自分達のそれに思ひくらべるとき其処に大いなる懸隔を見出す...
伊藤野枝 「「婦人解放の悲劇」自序」
...宗教家の懸隔最もさきに人の目に触れたるは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...その間にいちじるしい懸隔のあることがただちに知れる...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...富者と貧者のはなはだしい懸隔(けんかく)...
田山花袋 「田舎教師」
...この懸隔はさらに著しくなる...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...以上の比例の懸隔は...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...先(ま)づその懸隔の甚(はなは)だしきに驚かずんばあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...しかしそれでは白米禁止とはあまりに甚だしい懸隔がある...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...三十の人を見れば大変に懸隔があるように思いながら...
夏目漱石 「思い出す事など」
...新しいものを仕立てる裁縫師との截然たる懸隔をその伎倆に示したものと...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...その六つが大した懸隔になったのも無理はございませんね...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...三人の歩みはだんだん早くなつて私との懸隔が余程離れました...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...一體此懸隔はどうして生じて來るだらう...
森林太郎 「高瀬舟」
...大いなる懸隔(けんかく)のあることを知った...
森鴎外 「高瀬舟」
...主従の間にそんなに懸隔をおかない家風こそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...村の人に激しい貧富の懸隔はない...
柳宗悦 「陸中雑記」
...余りにも今は身分の懸隔(けんかく)がありすぎる...
吉川英治 「新書太閤記」
...まったく懸隔(かけへだ)てた性格の持主であったことを知って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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