...懸物も枠から外すことなしにまかなくてはならなかった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...我々は彼の高取陶器と懸物との蒐集を見て...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それは朝鮮の革命志士金玉均が特に女史のために詠じた詩を絹地に書いた見ごとな懸物でした...
石川三四郎 「浪」
...床の間の懸物に眼をやっていた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...御懸物はその節あらためて拝見いたすでござりましょう...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...置時計、銅像、懸物、活花(いけばな)、ことごとくが寒々として見えるから妙である...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...この懸物(かけもの)は方一尺ほどの絹地で...
夏目漱石 「永日小品」
...そろそろと懸物を巻いて...
夏目漱石 「永日小品」
...箱の中から懸物を出して...
夏目漱石 「永日小品」
...よく宅の懸物(かけもの)や刀剣類を盗み出しては...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...剥(は)がして懸物(かけもの)にしたのだね」一幅ごとに残っている開閉(あけたて)の手摺(てずれ)の痕(あと)と...
夏目漱石 「行人」
...長い床に大きな懸物(かけもの)が二幅掛かっていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...下宿料の十円や十五円は懸物(かけもの)を一幅(ぷく)売りゃ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...おやじの葬式(そうしき)の時に小日向(こびなた)の養源寺(ようげんじ)の座敷(ざしき)にかかってた懸物はこの顔によく似ている...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...懸物の文字を眺めたことがあつた...
牧野信一 「推賞寸言」
...僕達を作兵衛英清の懸物の前に坐らせてお辞儀をさせたぜ...
牧野信一 「父を売る子」
...懸物(かけもの)もまた故人が戦陣のひまにはよく画いていたといわれる尊氏自筆の地蔵絵であった...
吉川英治 「私本太平記」
...そこに掛けてあった大幅の懸物(かけもの)が下に落ちていて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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