...やっとこの隅へ懸ける事になったのです...
芥川龍之介 「沼地」
...なかなか焼石へ如露(じょろ)で振懸けるぐらいに過ぎますまい...
泉鏡花 「婦系図」
...はいらないやうに心懸ける事ですねハヽヽヽ』『しかし...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...半次を公判に懸ける準備に急いだのだった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...自分の家(うち)にはそれを懸けるやうな場所すらない...
薄田泣菫 「茶話」
...懸けると長話の癖を出して...
谷崎潤一郎 「細雪」
...つづいて櫛田医師に懸けると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...資生堂ではパアマネントを懸けるのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...山県君!」と下から声を懸ける...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...いや、気に懸けるな...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...即ち敵を殺して其の死骸を懸ける樹に不自由はなからう...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...暇を拵へては釣竿擔いで出懸ける同僚もあるんだが...
長塚節 「教師」
...其の家は、――判乎(はっきり)記憶には在りませんが、其の貧相な路次の中では異彩を放つ粋な小造りの二階家で、男が硝子格子に口を押し付ける程近寄せて、今晩は、と声を懸けると、内部からはいと答える四十女らしい者の婀娜(あだ)めいた声が聞えて来、夫迄消えていた軒灯にぽっと灯が這入りまして、私達の立って居る所が薄茫乎(うすぼんやり)と明るくなりました...
西尾正 「陳情書」
...それに……」「モウ何時でしょう」「それに想(おもい)を懸けるは宜く無い宜く無いと思いながら...
二葉亭四迷 「浮雲」
...殆んど私が出懸ける間際まで階下に私と一緒にゐた...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...把手(ハンドル)とすれ/\に着いてゐるサドルに懸けると両膝のかたちがバツタのやうに曲つて...
牧野信一 「写真に添えて」
...平坦なる途を選んで誤り無き事を心懸ける作家でなく...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...快活な風でよく話を仕懸ける人である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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