...今夜も出懸けるのがえ?』『大きに御世話様...
石川啄木 「菊池君」
...夕日が最後の光を懸ける……...
石川啄木 「赤痢」
...中でも鮒(ふな)らしい奴の黄金鎖(きんぐさり)へ手を懸ける...
泉鏡花 「婦系図」
...すぐに出懸けるからと前提して...
海野十三 「暗号数字」
...半次を公判に懸ける準備に急いだのだった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...今は出て五反田(こたんだ)附近のアパートに住んでいます」「その甥の馬詰というのにもなにか嫌疑(けんぎ)を懸けることがあるのかネ」と検事はたずねた...
海野十三 「人造人間事件」
...いま上長と戴いている先輩諸氏に迷惑などを懸けることになっては僕として本当に立つ瀬がないのだ...
海野十三 「深夜の市長」
...自分の家(うち)にはそれを懸けるやうな場所すらない...
薄田泣菫 「茶話」
...懸けると長話の癖を出して...
谷崎潤一郎 「細雪」
...電話を懸ける折も得られずに夜を更(ふ)かしてしまったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...神楽坂(かぐらざか)に散歩に出懸けるのにも幾組か邂逅(でっくわ)した...
田山花袋 「蒲団」
...いや、気に懸けるな...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...即ち敵を殺して其の死骸を懸ける樹に不自由はなからう...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...娘は自在鍵を一尺ばかり下げて鍋を懸ける...
長塚節 「佐渡が島」
...殆んど私が出懸ける間際まで階下に私と一緒にゐた...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...把手(ハンドル)とすれ/\に着いてゐるサドルに懸けると両膝のかたちがバツタのやうに曲つて...
牧野信一 「写真に添えて」
...八の女毎度馴々(なれなれ)しく物言い懸ける...
南方熊楠 「十二支考」
...私の出懸ける旅は多く先ず心を遣(や)るための旅である...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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