...這間の消息に通ずべく心懸けるのが安全であろう...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...晩飯でも食って出懸ける所を見ると...
有島武郎 「かんかん虫」
...肘を懸ける所にも...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...夕日が最後の光を懸ける……...
石川啄木 「赤痢」
...本校分校合せて五人の教師が揃つて出懸ける事になつた...
石川啄木 「道」
...泰助めが出懸ける様だから...
泉鏡花 「活人形」
...(日蝕(にっしょく)があるからそれを見にまた出懸ける...
泉鏡花 「婦系図」
...亭主と女学生についての描写をもせいぜい細かくお目に懸けることに致しましょう...
太宰治 「女の決闘」
...懸けると長話の癖を出して...
谷崎潤一郎 「細雪」
...電話を懸ける折も得られずに夜を更(ふ)かしてしまったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...先生に御心配を懸けるのは...
田山花袋 「蒲団」
...帆も懸けることは懸けるが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...娘は自在鍵を一尺ばかり下げて鍋を懸ける...
長塚節 「佐渡が島」
...これを努力して造型してお目に懸けることくらゐは出来るとしても極めて可及的可能なことでしかない...
中原中也 「深夜の峠にて」
...四十九日の間は昼夜とも水の乾かぬように間断なく水を懸ける...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...つぎ竿の先で梯子の一端を「幸福を宿す木」が私達のために緑の葉を拡げてゐる――樅の枝に辛うじて懸けることが出来た...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
...懸けるという事だ...
南方熊楠 「十二支考」
...夏座敷の床の間にわざと雪景山水を懸ける流儀もあるやに聞く...
吉川英治 「随筆 新平家」
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