...主『合せ方(引懸けるを合せといふ)といふて...
石井研堂 「元日の釣」
...出懸けるなら一緒に出懸けないか?』『何有(なあに)...
石川啄木 「札幌」
...出懸ける時に甲田の卓の前へ來て...
石川啄木 「葉書」
...本校分校合せて五人の教師が揃つて出懸ける事になつた...
石川啄木 「道」
...なかなか焼石へ如露(じょろ)で振懸けるぐらいに過ぎますまい...
泉鏡花 「婦系図」
...中でも鮒(ふな)らしい奴の黄金鎖(きんぐさり)へ手を懸ける...
泉鏡花 「婦系図」
...今は出て五反田(こたんだ)附近のアパートに住んでいます」「その甥の馬詰というのにもなにか嫌疑(けんぎ)を懸けることがあるのかネ」と検事はたずねた...
海野十三 「人造人間事件」
...自分の家(うち)にはそれを懸けるやうな場所すらない...
薄田泣菫 「茶話」
...嬰児(あかんぼ)が行(や)つたところで少しも気に懸けるには及ばない...
薄田泣菫 「茶話」
...都合で僕から浜屋の女将へ電話を懸けるなり手紙を出すなりして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あの金をちりばめた壁はあの女の肖像を懸ける場所ではない...
ボードレール 富永太郎訳 「計画」
...一人のTBに渡すハーフの一擲は十四のラガーに呼懸ける「見えざる関係の構成」でなくてはならない...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...暇を拵へては釣竿擔いで出懸ける同僚もあるんだが...
長塚節 「教師」
...これを努力して造型してお目に懸けることくらゐは出来るとしても極めて可及的可能なことでしかない...
中原中也 「深夜の峠にて」
...姉がまた壺へ手を懸ける...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...鍋(なべ)を懸けるやら...
二葉亭四迷 「浮雲」
...格子戸に手を懸けるといつしよに稍武張つた音声で...
牧野信一 「奇友往来」
...微かながら一縷(いちる)の望(のぞ)みを生に懸ける心理がどこかにあったとすれば...
吉川英治 「黒田如水」
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