...心に懸かるはアヌンチヤタが同乘(あひのり)したる男の上なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...心に懸かるは只少將が身の上...
高山樗牛 「瀧口入道」
...なかなか時間が懸かるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今度こそはと見込みをつけて懸かる仕事がみんな外れてしまうものだから...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...空の大海星のさと緑をこらすたゞなかに懸かる微塵の影ひとつ見る/\湧きて幾千里あらしを孕み風を帶び光を掩ふてかけり行く...
土井晩翠 「天地有情」
...今から降り懸かる最悪の運命から救えるかもしれない...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...一寸横道にそれねばならぬ問題に引っ懸かる...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...自分自身がこの法文に引っ懸かることを告白しそうな...
戸坂潤 「社会時評」
...半月樹頭に懸かる...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...繊月樹頭に懸かる...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...高山(たかやま)に懸かるそが宮殿に入るとみるや...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...それを基礎から打ち崩して懸かるのは大変な難事業だし...
夏目漱石 「それから」
...その当初自分で用いなかったというその一点に懸かる...
久生十蘭 「魔都」
...六寸となって跳び懸かるその頭を拗(ひし)げば死すとある...
南方熊楠 「十二支考」
...でも只今お目に懸かることの出来ましたのは嬉しゅうございますわ...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...)アイゲウス海の石湾(月天の頂点に懸かる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...只主人の清閑を妨げるのでは無いかと云ふ事丈が気に懸かる...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...南方の空に懸かる三つ星を見るごとにわたしは故郷の父を思ふ...
吉田絃二郎 「八月の星座」
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