...と、兎(と)さま角(こう)さまに、苦悶し、懊悩し、少時は石像木仏の如し...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...懊悩の頭も大いに軽くなった...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...最も懊悩に堪えないのは...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...椋島に捨てられたものと思い懊惱(おうのう)の果(はて)...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...頭を圧(おさ)えて懊悩(おうのう)したが...
海野十三 「東京要塞」
...彼の懊悩(おうのう)は一層烈しくなった様に見えた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...その荒涼の現実のなかで思うさま懊悩(おうのう)呻吟(しんぎん)することを覚えたわけである...
太宰治 「猿面冠者」
...一つには遣(や)る瀬(せ)なさの餘り変に懊(じ)れているのでもあった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...思案にくれて懊悩(おうのう)しているようなのはかえって死なない...
寺田寅彦 「柿の種」
...その懊悩の姿は眼に見えるようだ...
戸坂潤 「社会時評」
...懊悩(おうのう)から懊悩へと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...懊悩(おうのう)と...
中里介山 「大菩薩峠」
...私のその頃の懊悩には...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...その奮闘と懊悩(おうのう)と狂気とには...
野村胡堂 「楽聖物語」
...懊悩(おうのう)と...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...一夜を懊悩(おうのう)した結果である...
吉川英治 「黒田如水」
...懊悩(おうのう)の果て...
吉川英治 「三国志」
...日夜懊悩(おうのう)いたした末...
吉川英治 「親鸞」
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