...其畏怖と懊悩とはわしが出来る限り力を尽したにも拘らず...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...悔恨(かいこん)と魅惑(みわく)との間に懊悩(おうのう)の一夜をあかしたことは言うまでもない...
海野十三 「階段」
...底知れぬ恐怖のために懊悩(おうのう)...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...またもや疼くような懊悩を催してくるのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...その恋しさに身を懊(じ)らしながら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...懊らして懊らし抜いて...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼女はそう云うグルグル廻りの状態に置かれて懊(じ)れていたのだが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...いかにその後の奥御殿の情景に思いを馳せつゝ懊悩(おうのう)の日を送ったであろうか...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...長い懊惱の日々のあとで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...喜びとは忽ち底知れぬ絶望と懊悩(あうなう)とに変つた...
長與善郎 「青銅の基督」
...隠し切れない懊悩がその顔に出ていたので...
長谷川伸 「奇術考案業」
...懊悩(おうのう)とに...
平林初之輔 「二人の盲人」
...彼がそうやって懊悩しながら...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...烈しい懊悩のうちに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...懊悩(おうのう)に掻(か)き乱された頭に...
室生犀星 「幻影の都市」
...一夜を懊悩(おうのう)した結果である...
吉川英治 「黒田如水」
...どうしたら灰のような冷たいものにさせてしまうことができるかということにこの三月(みつき)を懊悩(おうのう)の裡(うち)に暮していた...
吉川英治 「親鸞」
...当面の父が何より懊悩したのは「世間に顔が出せない」と自ら心を閉じてしまう廉恥ではなかったろうか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
