...これは遺憾ながら...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その根底において堅実を欠く憾みがある...
岩波茂雄 「岩波文庫論」
...机上の空論に終始しているというのは遺憾千万(いかんせんばん)であって...
海野十三 「海底大陸」
...遺憾ながら發賣禁止の憂目に遭はざるを得ないところであらう...
太宰治 「お伽草紙」
...この方面の研究が割合に少ないように見えるのは遺憾である...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...遺憾ながら持っていない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...」「それを君は遺憾に思ってるのか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ゾラの小説は人物の描写とかく外部よりする傾(かたむき)を憾(うら)みとす...
永井荷風 「小説作法」
...予の甚遺憾とする所である...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...どちらも、よく頭のまわる機敏な連中だから、仕掛けただけのことは、かならずやるのだろうが、アメリカのパン種(だね)などに、たいして食欲を感じない五十雄君や百々子までが、いつの間にか、ひと旗の片棒を担(かつ)いでいるかたちになっているのは、遺憾であった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...「遺憾だが、何も持ち逃げ……」スミス氏が割り込んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...遺憾ながら、みんな自制心を失いました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...近代ドイツがその事実を理解しようとしないのは遺憾であると云っている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...憾むらくは私は今それ程の餘裕を有せない...
森林太郎 「鼎軒先生」
...◇訳者曰(いわ)く=憾(うら)むらくはこの原文には...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...私はどうしてこれに気付かなかったのであろう……この三人の間にはちゃんとした脈絡のある事を紫のハンカチが遺憾なく証明しているではないか...
夢野久作 「暗黒公使」
...唯だ大に憾むべき事は...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...遺憾(いかん)なく扶(たす)け合っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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