...返す返すも遺憾(ゐかん)に違ひない...
芥川龍之介 「京都日記」
...其二夜を遺憾乍ら屋根の下にのみ明かして了つたのである...
石川啄木 「葬列」
...「川上機関大尉が帰らぬというが本当か」それは遺憾ながら本当のことだった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...それが生涯の大きな憾(うら)みだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...甚だ遺憾なことであります...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...著者に取つて遺憾かも知れないが...
夏目漱石 「『煤煙』の序」
...しかし他の方面に於てはこれがために何れも円満なる発達を阻止された憾(うらみ)も大にあると思われる...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...此処に発表する余頁(よページ)のないのを遺憾とする...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...たいへんに遺憾だが...
久生十蘭 「魔都」
...武装した兇徒に捕禁されたという事実を一般に知らしめることははなはだ遺憾であるばかりでなく...
久生十蘭 「魔都」
...市民の福利をかえりみないことはまことに遺憾に思っているのであります...
火野葦平 「糞尿譚」
...しきりに遺憾の意を述べたのに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...子供らの整然さだけに観衆の興味を限ろうとしているのは遺憾であった...
宮本百合子 「映画の語る現実」
...あなたにあの珍しい家を見せられないのは夫妻の遺憾とするところでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...遺憾なことだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自然はその場で、十分に、遺憾なく、それを君に教えてくれるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...二人の鼓膜を震憾して通過したので...
夢野久作 「怪青年モセイ」
...彼女がまたしても武蔵と行き会えなかったという遺憾ばかりには止(とど)まらない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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