...予輩の踏査區域は主に熔岩流の附近なりしかば是等の地割れを觀察するの機會を逸したるは遺憾なり...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...支那に於て遺憾ながら他民族の心をつかみ得なかった最大原因は...
石原莞爾 「最終戦争論」
...遺憾(ベリイソーリイ)ながら...
橘外男 「雷嫌いの話」
...渓を一々仔細に目にすることの出来ないのを憾んだが...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...大河内氏流の農村工業化論と「科学主義」工業説とを検討する余裕のないのみ憾みとする)...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...普通の印刷物の上で見ることの出来ないことを遺憾に思っているだけだ...
戸坂潤 「社会時評」
...遺憾ながら未だ發見されない...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...残念です」「残念とか遺憾とかいうのは...
永井隆 「長崎の鐘」
...それを映畫的に殆ど遺憾なく生かしたものと云へば...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...遺憾(いかん)至極である...
新渡戸稲造 「自警録」
...既にほぼ遺憾(いかん)なく所論し尽(つく)されてる観がある...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...この長崎の場合と同じ仕掛がしてあったと申上げるのは蛇足に過ぎる憾(うら)みがありましょう」源内先生は...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...ただ遺憾なのは、そういう間、逸楽を感じずにはすまされなかったこと、そうして得た金を生きてゆく糧を購うために使ったことのこの二つですが、やむをえないことだったと思っています...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...しかしながら、遺憾千万なのは、寄こしてくるお前の手紙にも新聞紙上にもお前の武勲の知らせが今もって見えぬこと...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...遺憾このうえもないことであった...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...就中(なかんずく)憾(うらみ)とすべきは京水の墓の失踪(しっそう)した事である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ここに書く事が出来る話がないのは遺憾である...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...まことに遺憾(いかん)だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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