...われ等は憮然として...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...――丁度満五年でござりますな」「もう五年と相成るか」と帯刀は憮然(ぶぜん)としてその五ヶ年の年月(としつき)をふりかえっているようであったが...
海野十三 「くろがね天狗」
...仕入れの財布だけでございます」「そうか」憮然(ぶぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...小野さんは憮然(ぶぜん)として咳の終るを待つ...
夏目漱石 「虞美人草」
...憮然(ぶぜん)として自分の顔を見た...
夏目漱石 「行人」
...知りもしないくせに」三四郎は憮然(ぶぜん)としていた...
夏目漱石 「三四郎」
...憮然(ぶぜん)として口を閉じた...
夏目漱石 「それから」
...「あなたの間違いじゃないですか」事務員が憮然(ぶぜん)とした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...船長」船長が憮然(ぶぜん)としてバラドスに向き直ると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...」こういってわたくしは憮然(ぶぜん)とした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...瓶は空(から)っぽになっている事に気附いたので憮然として立上った...
夢野久作 「戦場」
...遠く退(の)いたのう」憮然(ぶぜん)として...
吉川英治 「上杉謙信」
...四顧(こ)を見廻して憮然(ぶぜん)たる様子...
吉川英治 「江戸三国志」
...憮然(ぶぜん)としてしまった...
吉川英治 「大岡越前」
...これも呂蒙の計か」関羽は憮然(ぶぜん)として...
吉川英治 「三国志」
...そうとは知らなんだ」憮然として...
吉川英治 「私本太平記」
...忠顕は憮然(ぶぜん)と仰いだ...
吉川英治 「私本太平記」
...彼を故郷(くに)で待っているお通のために泣きたい気がする――憮然(ぶぜん)として...
吉川英治 「宮本武蔵」
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