...顧みて憮然之を久しくす...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...博士は憮然たる面持(おももち)で言った...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...安重根 (憮然と)何だ...
林不忘 「安重根」
...なかなか愛嬌があるおかみさんなんでございますよ」憮然とした竜之助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...憮然(ぶぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...数年前長安(ちょうあん)に残してきた――そして結局母や祖母とともに殺されてしまった――子供の俤(おもかげ)をふと思いうかべて李陵は我しらず憮然(ぶぜん)とするのであった...
中島敦 「李陵」
...憮然(ぶぜん)として口を閉じた...
夏目漱石 「それから」
...御米(およね)は小六(ころく)の憮然(ぶぜん)としてゐる姿(すがた)を見(み)て...
夏目漱石 「門」
...たつた獨りの子を氣の毒だな」山浦甚六郎は憮然(ぶぜん)として居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...みんな憮然(ぶぜん)として薄ぐらいなかに赤い火鉢の炭火を見詰めた...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...だが、憮然(ぶぜん)、静粛、整然としていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...彼は憮然(ぶぜん)として...
山本周五郎 「百足ちがい」
...憮然(ぶぜん)としてしまった...
吉川英治 「大岡越前」
...憮然(ぶぜん)としていた...
吉川英治 「黒田如水」
...これも呂蒙の計か」関羽は憮然(ぶぜん)として...
吉川英治 「三国志」
...憮然(ぶぜん)とした...
吉川英治 「私本太平記」
...憮然(ぶぜん)として...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼を故郷(くに)で待っているお通のために泣きたい気がする――憮然(ぶぜん)として...
吉川英治 「宮本武蔵」
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