...心から憮然たらざるを得ない...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...』とKは愈々憮然たる顔をした...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...」憮然と部屋の隅につつ立つてゐた青年は...
太宰治 「火の鳥」
...松本までは覚束(おぼつか)ない」兵馬は憮然(ぶぜん)として突立って...
中里介山 「大菩薩峠」
...我輩は移転後にこの話を聞いて憮然(ぶぜん)として彼の未来を想像した...
夏目漱石 「倫敦消息」
...それが当然の成行かも知れぬ」秋月九十郎は憮然としました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...真名古は憮然としたようすで...
久生十蘭 「魔都」
...船長」船長が憮然(ぶぜん)としてバラドスに向き直ると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...Rに対して決して思ひ切つたことの云へぬ自分の意久地なさのみが省みられて憮然たるばかりなり...
牧野信一 「病状」
...ふとさう想つて憮然としかゝつた時に...
牧野信一 「妄想患者」
...」憮然として軒先の空を仰いだ...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...又四郎は憮然(ぶぜん)として...
山本周五郎 「百足ちがい」
...林水産技師は憮然として投出した...
夢野久作 「近世快人伝」
...彼の憮然(ぶぜん)として語なき容子(ようす)はなおさら無理もなく思われた...
吉川英治 「黒田如水」
...憮然(ぶぜん)と...
吉川英治 「私本太平記」
...もう二度と見る勇気も別れの惜しみもないようにその手を憮然(ぶぜん)と胸に拱(く)んでしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...こんな図はない)憮然(ぶぜん)として...
吉川英治 「親鸞」
...憮然(ぶぜん)と腕組みしているのが洋燈(ランプ)の光に見出されたが...
吉川英治 「旗岡巡査」
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