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饗庭篁村 「木曾道中記」
...――丁度満五年でござりますな」「もう五年と相成るか」と帯刀は憮然(ぶぜん)としてその五ヶ年の年月(としつき)をふりかえっているようであったが...
海野十三 「くろがね天狗」
...解釈の仕様もない事柄ばかりです」三谷は憮然(ぶぜん)としていった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...私は憮然として丹那トンネルの困難を説いて...
中井正一 「支部図書館三周年に寄せて」
...仕入れの財布だけでございます」「そうか」憮然(ぶぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬は憮然(ぶぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...高柳君は憮然(ぶぜん)として中心をはずれて立っている...
夏目漱石 「野分」
...御米は小六の憮然(ぶぜん)としている姿を見て...
夏目漱石 「門」
...領主のビンセント卿だけが椅子に憮然(ぶぜん)と座っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...Rに対して決して思ひ切つたことの云へぬ自分の意久地なさのみが省みられて憮然たるばかりなり...
牧野信一 「病状」
...憮然(ぶぜん)としていた...
吉川英治 「黒田如水」
...他言は断じて致さぬ漢(おとこ)です」「困りましたな」「どうしても」「お答えのしようがありません」「ああ――」憮然(ぶぜん)として...
吉川英治 「三国志」
...曹操は報を受けて憮然(ぶぜん)とし...
吉川英治 「三国志」
...憮然(ぶぜん)として見まわした...
吉川英治 「新書太閤記」
...憮然(ぶぜん)としないものはなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...憮然(ぶぜん)とつぶやいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...こんな図はない)憮然(ぶぜん)として...
吉川英治 「親鸞」
...ただ憮然(ぶぜん)として見るほか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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