...憮然とした顔つきで腕組みをした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」憮然と部屋の隅につつ立つてゐた青年は...
太宰治 「火の鳥」
...私は憮然(ぶぜん)として...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...春琴これを聴きて憮然(ぶぜん)たることやや久し矣」と...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...手元から気を逸らされると憮然としてしまう...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...私は憮然として丹那トンネルの困難を説いて...
中井正一 「支部図書館三周年に寄せて」
...竜之助は憮然(ぶぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...松本までは覚束(おぼつか)ない」兵馬は憮然(ぶぜん)として突立って...
中里介山 「大菩薩峠」
...果ては憮然(ぶぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...憮然(ぶぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...憮然(ぶぜん)として自分の顔を見た...
夏目漱石 「行人」
...それが当然の成行かも知れぬ」秋月九十郎は憮然としました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...真名古は憮然としたようすで...
久生十蘭 「魔都」
...彼は憮然(ぶぜん)として...
山本周五郎 「百足ちがい」
...瓶は空(から)っぽになっている事に気附いたので憮然として立上った...
夢野久作 「戦場」
...憮然(ぶぜん)といった...
吉川英治 「黒田如水」
...こんな図はない)憮然(ぶぜん)として...
吉川英治 「親鸞」
...春海さん、憮然と、廊下にたたずみ、嘉治さん、腕グミして、卓の向うに坐っている...
吉川英治 「随筆 新平家」
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