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饗庭篁村 「木曾道中記」
...憮然(ぶぜん)として...
芥川龍之介 「病牀雑記」
...職業の問題があったのかも知れないな」栄介は憮然として顴骨(かんこつ)のあたりを押えた...
梅崎春生 「狂い凧」
...さてまた森永のことにかえるが、社長森永氏が中村屋を訪問せられた際、私は二十年前、氏が某百貨店に示された毅然たる態度を称賛し、お互いに商売はかくありたいものだというと、氏は憮然として、『その後同業者もいくつか出来まして、競争と自衛上から、今日では売りくずし販売も前のように強くは抑えることが出来なくなりました』と答えられた...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...京兆眉憮(けいちょうびぶ)の話でしょう...
田中貢太郎 「涼亭」
...このうえ押すことはできなくなって憮然(ぶぜん)としていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...「何を聞きたいのだ」竜之助は憮然(ぶぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...なかなか愛嬌があるおかみさんなんでございますよ」憮然とした竜之助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...憮然(ぶぜん)として自分の顔を見た...
夏目漱石 「行人」
...高柳君は憮然(ぶぜん)として中心をはずれて立っている...
夏目漱石 「野分」
...――飛(と)んだことになりました」私は憮然として...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...領主のビンセント卿だけが椅子に憮然(ぶぜん)と座っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...おれは憎い」憮然(ぶぜん)として...
吉川英治 「江戸三国志」
...憮然たる寂寥にとらはれよう...
吉川英治 「折々の記」
...憮然(ぶぜん)といった...
吉川英治 「黒田如水」
...憮然(ぶぜん)であった...
吉川英治 「私本太平記」
...春海さん、憮然と、廊下にたたずみ、嘉治さん、腕グミして、卓の向うに坐っている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ゆくゆくご油断あそばさぬように」十四老公は憮然としていつまでも唇をつぐんでいた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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