...……老人は憮然(ぶぜん)として...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...憮然(ぶぜん)として...
芥川龍之介 「手巾」
...』とKは愈々憮然たる顔をした...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...果ては憮然(ぶぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...仕入れの財布だけでございます」「そうか」憮然(ぶぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...今晩はたれもこっちの別邸にはいやしませんよ」兵馬は憮然(ぶぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...憮(ぶ)然として口(くち)を閉(と)ぢた...
夏目漱石 「それから」
...みんな憮然(ぶぜん)として薄ぐらいなかに赤い火鉢の炭火を見詰めた...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...懐炉(かいろ)を背負って憮然と庭を眺めていると...
久生十蘭 「湖畔」
...関税だけでも二万三千円もとられましたのに……(泣き声になる)芦田――(憮然(ぶぜん)として)何ともお気の毒ですが...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...ふとさう想つて憮然としかゝつた時に...
牧野信一 「妄想患者」
...」こういってわたくしは憮然(ぶぜん)とした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...泰三は憮然(ぶぜん)として...
山本周五郎 「思い違い物語」
...遠く退(の)いたのう」憮然(ぶぜん)として...
吉川英治 「上杉謙信」
...憮然(ぶぜん)として――そこの...
吉川英治 「新書太閤記」
...光秀は憮然(ぶぜん)としてつぶやいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...いくたびも憮然(ぶぜん)とした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...憮然(ぶぜん)と腕組みしているのが洋燈(ランプ)の光に見出されたが...
吉川英治 「旗岡巡査」
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