...猫たちにとっては実によい憩い場所であるらしい...
上村松園 「画室談義」
...ここでしばらく憩い...
海野十三 「地球要塞」
...荒涼とした彼の生活に、しばしの憩いと、家庭的な温かみをあたえてくれた、いまでてきたばかりの家は、ひとしおなつかしかった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...赤い車海老(くるまえび)はパセリの葉の蔭に憩い...
太宰治 「逆行」
...ひとに憩いを与え...
太宰治 「猿面冠者」
...生き残った総員は一刻の憩いもなく...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...途中の亭閣に憩いもせずに...
豊島与志雄 「画舫」
...各自の魂の憩い場所となり肉体の安息所となる一隅は存在すべきであって...
豊島与志雄 「渡舟場」
...一行と共に一つの茶店に憩いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...物を書くのを職業にしている我々にとっては、自分の書いたものがサロンに飾られて、百年の埃を蒙るのも、誇らしいことであるに違いはないがむしろ差し当っての望みは、寝室の小卓に置かれて、憩いと眠りの、よき友になり、幾度かくり返して読んで貰いたい心持で一杯である...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...憩いと慰安との影を落とすことだった...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...四つん這いのまましばし頂の憩いを楽しむ...
松濤明 「春の遠山入り」
...無数の鳥類が傍に憩い遊んでいる...
柳田国男 「雪国の春」
...ほんの瞬間の憩いにでも...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...山に臥し、林に憩い、惨たる旅をつづけてゆくうちに、「わが君...
吉川英治 「三国志」
...二里登っては憩い...
吉川英治 「三国志」
...憩いの色といってよかった...
吉川英治 「私本太平記」
...歩みつ憩いつ幾つかの歌を手帳に書きつけた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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