...件(くだん)の茶屋に憩いて...
泉鏡花 「一景話題」
...荒涼とした彼の生活に、しばしの憩いと、家庭的な温かみをあたえてくれた、いまでてきたばかりの家は、ひとしおなつかしかった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...まして夕ぐれ憩いの時が来れば...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...途中の亭閣に憩いもせずに...
豊島与志雄 「画舫」
...各自の魂の憩い場所となり肉体の安息所となる一隅は存在すべきであって...
豊島与志雄 「渡舟場」
...始めて銀座通のカッフェーに憩い僕の面前に紅茶を持運んで来た女給仕人を見ても...
永井荷風 「申訳」
...今銀座のカッフェーに憩い...
永井荷風 「申訳」
...一行と共に一つの茶店に憩いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「君こそ我が憩い」が非常にうまい...
野村胡堂 「楽聖物語」
...憩いと慰安との影を落とすことだった...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...されど海の蛍が灯りとなりそこここの円塔をそっと照らし上げる――ほのかな灯が頂塔へとふうわっと円蓋へと――尖塔へと――王の間(ま)へと――寺院へと――廃都然した城壁へと――蔦の彫刻と石の花のある久しく忘れられた影なす憩いの場へと――そしてあまたの見事な神殿へと...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...ほんの瞬間の憩いにでも...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...余生を送る憩いの家...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...街々の起伏や人々の上に憩い得られた自由さがあった...
横光利一 「欧洲紀行」
...ともに牀(しょう)へ憩い...
吉川英治 「三国志」
...憩いの色といってよかった...
吉川英治 「私本太平記」
...市民の憩い場所としても...
吉川英治 「随筆 新平家」
...つまりは諸兄に喫茶の憩いをすすめたのではなく...
吉川英治 「随筆 新平家」
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