...件(くだん)の茶屋に憩いて...
泉鏡花 「一景話題」
...ましてしばらくの憩いの場所となるお茶のテーブルに...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...赤い車海老(くるまえび)はパセリの葉の蔭に憩い...
太宰治 「逆行」
...ひとに憩いを与え...
太宰治 「猿面冠者」
...未来永劫(えいごう)にわたり幽霊船の船長として憩いの許されぬ“さまよえる和蘭人(フライング・ダッジマン)”でさえ...
田中英光 「さようなら」
...各自の魂の憩い場所となり肉体の安息所となる一隅は存在すべきであって...
豊島与志雄 「渡舟場」
...始めて銀座通のカッフェーに憩い僕の面前に紅茶を持運んで来た女給仕人を見ても...
永井荷風 「申訳」
...今銀座のカッフェーに憩い...
永井荷風 「申訳」
...「君こそ我が憩い」が非常にうまい...
野村胡堂 「楽聖物語」
...物を書くのを職業にしている我々にとっては、自分の書いたものがサロンに飾られて、百年の埃を蒙るのも、誇らしいことであるに違いはないがむしろ差し当っての望みは、寝室の小卓に置かれて、憩いと眠りの、よき友になり、幾度かくり返して読んで貰いたい心持で一杯である...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...憩いのための安楽椅子を備えておく輩...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...憩いと慰安との影を落とすことだった...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...四つん這いのまましばし頂の憩いを楽しむ...
松濤明 「春の遠山入り」
...三人はここにルックを投げだして暫(しばら)く楽しい憩いを続けるであろう...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...無数の鳥類が傍に憩い遊んでいる...
柳田国男 「雪国の春」
...ほんの瞬間の憩いにでも...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...つまりは諸兄に喫茶の憩いをすすめたのではなく...
吉川英治 「随筆 新平家」
...歩みつ憩いつ幾つかの歌を手帳に書きつけた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??