...一行はそこにしばらく憩(いこ)うことにした...
海野十三 「大空魔艦」
...貸切りの休憩室に見えなくなっているんです...
海野十三 「見えざる敵」
...結束に小憩して、まづ女體山の道を取る...
大町桂月 「春の筑波山」
...一夜の憩(いこ)ひの椅子であつたこと...
太宰治 「火の鳥」
...主ニベンチデ休憩シテ時間ヲツブスニシテイル...
谷崎潤一郎 「鍵」
...大きな休憩室のような所へ出た……騎士の武器のさびついた戦利品がかけならべてあつたが...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...その靴磨きのルンペンの一人がすなわち休憩室の飾り物を貰った子供の御父さんである...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...また半丁に一憩(ひといこい)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...三曲済(す)んで休憩(きゅうけい)になった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...処が一週間の休憩をおいて...
戸坂潤 「社会時評」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...汝を憩(いこ)はしむる床(ふしど)やいかに...
ノワイユ夫人 Comtesse de Noailles 堀辰雄訳 「生けるものと死せるものと」
...二時間休憩といふので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...わたしはあなたに似て居りますあなたの美しいお心そつくりのわたしですわたしは誰にも似たりしませんわたしはあなたを舐りつくしませうそのかはりあの寒いところへ出るのは厭ですあそこへ出ると暗い咳の音がするのですわたしはあの音がきらひです陰気でさびしい音が今にもしさうですいいえ 坊やあれは咳の音ではありません水の音です母さまは水の音がすきです母さまはあの音をきいてゐると心が憩まるのです...
室生犀星 「忘春詩集」
...油屋(あぶらや)という家に入りて憩う...
森鴎外 「みちの記」
...どこかその辺で少し憩(やす)みましょうか」三人は道の傍らにあった辻堂の縁へ腰を下ろした...
吉川英治 「剣難女難」
...小憩(しょうけい)のあいだに...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索