...三十分の休憩時間になった時...
芥川龍之介 「路上」
...大阪で講演半ばの休憩時間に忙がしく食事をせられたとき...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...件(くだん)の茶屋に憩いて...
泉鏡花 「一景話題」
...こゝに憩ひて、汗をぬぐひ、煙草をふかし、且つ好風景を賞し、且つ後者を待ちしが、最もおくれたるもの來りし時は、われらは既に休みあきる頃なれば、幾んど入れちがひになりて發足す...
大町桂月 「金華山」
...休憩時間になると...
太宰治 「思ひ出」
...活動を見にはいっても活動も見ずに寂然(ひっそり)した休憩室でこんな夢みたいな話と取っ組みながら葦原邦子の額を眺めている状態を...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...その靴磨きのルンペンの一人がすなわち休憩室の飾り物を貰った子供の御父さんである...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...また半丁に一憩(ひといこい)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...台東から枋寮へ至るバスの休憩所の一つとなっている...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...はて知らぬ遠き旅に上った身は――木影に憩わず後ろを顧みず...
豊島与志雄 「旅人の言」
...床几(しょうぎ)に憩(いこ)ふ人々面白げに大道(だいどう)芸人が子供集めて長き竹竿(たけざお)の先に盥(たらい)廻しゐるさまを打眺めたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...途次日比谷公園の樹に憩ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...暫らく楽屋に休憩とございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...水飲み場のついた混凝土(コンクリート)の小さな休憩所がある...
久生十蘭 「キャラコさん」
...昼すぎ休憩となり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「廊下の端に、休憩所がある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
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三好達治 「一點鐘」
...どこかその辺で少し憩(やす)みましょうか」三人は道の傍らにあった辻堂の縁へ腰を下ろした...
吉川英治 「剣難女難」
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