...平かに憩はせ給へとて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...その室で少し休憩(きゅうけい)していて下さい...
海野十三 「空中墳墓」
...休憩室で遊び半分の傍聴者を誘って...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...レールをそれと示してゐる電信柱からつゞいて砂利、運漕店、休憩所、停車場...
田山録弥 「百日紅」
...彼女と手を組んで廊下や休憩室を歩いて廻った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...処が一週間の休憩をおいて...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...料理屋(レストーラン)というよりもむしろ休憩所と言ったほどの所だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...水兵さん専門に稼いでいるうちに休憩になった...
久生十蘭 「だいこん」
...されど海の蛍が灯りとなりそこここの円塔をそっと照らし上げる――ほのかな灯が頂塔へとふうわっと円蓋へと――尖塔へと――王の間(ま)へと――寺院へと――廃都然した城壁へと――蔦の彫刻と石の花のある久しく忘れられた影なす憩いの場へと――そしてあまたの見事な神殿へと...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...「あとで憩(やす)ませていただきます...
室生犀星 「津の国人」
...女中部屋で一(ひ)ト憩(やす)みさせてから...
室生犀星 「童子」
...わたしはあなたに似て居りますあなたの美しいお心そつくりのわたしですわたしは誰にも似たりしませんわたしはあなたを舐りつくしませうそのかはりあの寒いところへ出るのは厭ですあそこへ出ると暗い咳の音がするのですわたしはあの音がきらひです陰気でさびしい音が今にもしさうですいいえ 坊やあれは咳の音ではありません水の音です母さまは水の音がすきです母さまはあの音をきいてゐると心が憩まるのです...
室生犀星 「忘春詩集」
...静かに翼を憩(やす)めて止っている...
室生犀星 「みずうみ」
...(全き休憩...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...松の近傍で憩うている在郷者を眺める時の表情に似ている...
矢田津世子 「凍雲」
...尾ノ道の山ぞい町からすぐ上の浄土寺へ休憩に入った...
吉川英治 「私本太平記」
...二里来ては憩(いこ)い...
吉川英治 「新書太閤記」
...これ以上の作業は後に回して暫時休憩をとると決意した後...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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