...大阪で講演半ばの休憩時間に忙がしく食事をせられたとき...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...隣の休憩室の唾壺(だこ)へ突込んで...
泉鏡花 「婦系図」
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伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...尋ねあぐみて只(と)ある藪陰(やぶかげ)に憩(いこ)ひけるに...
巌谷小波 「こがね丸」
...休憩宿泊に供する亭もあり...
大町桂月 「春の郊外」
...荒涼とした彼の生活に、しばしの憩いと、家庭的な温かみをあたえてくれた、いまでてきたばかりの家は、ひとしおなつかしかった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...帰途芝公園瓢箪池の茶亭に憩ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...夜銀座街頭にて葵山人に逢ひ清新軒に憩ふ...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...物を書くのを職業にしている我々にとっては、自分の書いたものがサロンに飾られて、百年の埃を蒙るのも、誇らしいことであるに違いはないがむしろ差し当っての望みは、寝室の小卓に置かれて、憩いと眠りの、よき友になり、幾度かくり返して読んで貰いたい心持で一杯である...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...此ひまにと急げば雨の脚に追ひつかれ木陰に憩へば又ふりやむ...
正岡子規 「かけはしの記」
...休憩時間に日比谷の地下室へ降りて...
宮城道雄 「レコード夜話」
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三好達治 「間花集」
...有名な髑髏洞(カタコンブ)の前まで来て其(その)筋向(むか)ひの珈琲店(キヤツフエ)で一寸(ちよつと)憩(やす)まうと滋野君が云つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...お憩(いこ)いなさるがよい」元成は...
吉川英治 「私本太平記」
...尾ノ道の山ぞい町からすぐ上の浄土寺へ休憩に入った...
吉川英治 「私本太平記」
...この不時の珍客たちの憩(いこ)いに供えた...
吉川英治 「私本太平記」
...二里来ては憩(いこ)い...
吉川英治 「新書太閤記」
...市民の憩い場所としても...
吉川英治 「随筆 新平家」
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