...特殊なる負荷と憧憬との感情を抱き...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...我等は未知を求むる憧憬と...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...どうして最も美を憧憬(どうけい)する僕たちの世界には...
有島武郎 「ドモ又の死」
...押へきれぬ若い憧憬に胸を唆(そゝの)かされて...
石川啄木 「病院の窓」
...無辺(むへん)なる神に憧(あこが)るゝ事なくば...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...彼の特異な怪奇美への憧れで...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...彼等は民衆の漠然とした社会主義的平等の憧憬をよく知っていた...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...大景に憧憬する心持だとか...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...それに憧(あこ)がれてゐるか...
太宰治 「火の鳥」
...餓(う)やされたる心の寂寥(せきれう)から起つて来る憧憬(しようけい)...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...ただより高き音楽への憧(あこが)れを持ち続けて三年の課程をおえたのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...陸には実際以上の憧憬(どうけい)を持った...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...憧れの夢の新しい風を感じた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...すぐに妬(ねた)ましい憧憬を感じた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...未来のうちへ尋ね入る憧憬(しょうけい)...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...未知のものに対する憧れからであった...
三木清 「読書遍歴」
...仏教の精神に特有なあの彼岸生活への(すなわち観念を具象化して永生の信仰を色づけたあの永遠の世界への)憧憬がこの浄土を作り出したのであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...むしろそれは西方浄土への憧憬として...
和辻哲郎 「鎖国」
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