...私は今この類の憧憬を語ることさへ身分不相應であるやうな氣がしてゐる...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...從つて俺は地獄に在つて天國を望む者の憧憬を以つて蕪雜と純潔と貞操と本能とを崇拜する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...憧憬の愛は何時も寂しい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...普遍的妥當性に對する純眞なる憧憬を缺くとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...都會の生活に憧がれて仕事に身の入らぬ若い人達がゐる...
石川啄木 「田園の思慕」
......
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...あなたの無定見な恋――盲目的な憧憬を意味するのぢやありません...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...ひたすら憧(あこが)れていた...
海野十三 「空襲葬送曲」
...軍国時代の無意味な死に方が憧憬されている...
田中英光 「さようなら」
...しかし其時ほど強い烈しい憧憬を覚えたことはなかった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...空や森に憧るゝやうに...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...単なるロマンチックな憧憬ではなく...
豊島与志雄 「新時代の「童話」」
...無限の憧憬(しょうけい)(infinite longing)とかになるのでしょう...
夏目漱石 「創作家の態度」
...われわれ同年代一般の憧憬的人物だったのです...
久生十蘭 「ハムレット」
...夢幻裡の故郷を憧憬しながら...
正宗白鳥 「心の故郷」
...」ここに生産的憧憬といふ語をもつて表現された如く...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...屡々學校に對する少年時の憧憬が...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...只真理に憧れる事を知って居る霊のみが為し能う事なのだと云う事を...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
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