...彼女は憤然とした表情で、彼に向かって怒鳴りました...
...彼の結果に納得できず、憤然とした気持ちが消えなかった...
...彼が憤然とした理由は私にはわからなかった...
...彼女の憤然とした態度に、周りの人たちは驚いていた...
...彼の憤然とした声に、誰もが彼の怒りを感じた...
...ところがある夜食で、彼があまりにも質素なものを食べていたので、「も少し脂肪分でも摂ったらどうだね」とからかったところ、彼は憤然として、自分のこの食生活は、かのゲイロード・ハウザー博士の所論にヒントを得て、自分流に考案した日本式栄養食なのだとタンカを切りました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...憤然と荷物をまとめにかかったことも一再にとどまらないのだが...
谷譲次 「踊る地平線」
...憤然としてロリー氏の方へ振り向きながら...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...憤然として逃げ歸る――恰も斯る樣見せて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...憤然と※喚すごくアキリュウス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼は憤然と頭をもたげた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして憤然とした意志で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かかる長官をいただけば憤然辞退するのは当然だ(森谷秀亮氏『明治時代』)」(第二巻...
服部之総 「黒田清隆の方針」
...憤然と蹶起(けっき)し...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...彼は憤然として言った...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...綺麗に形を付けて下さるんでしょうね」「幾らだ」「六十弗」憤然として紳士は隠しへ手を突っ込んだ...
牧逸馬 「夜汽車」
...憤然としてしりぞけるだろうような刺激に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...憤然と眉をあげて...
吉川英治 「三国志」
...彼らごときにおくれるものではない」憤然と...
吉川英治 「新書太閤記」
...煮えきらない炬燵思案(こたつじあん)の顔いろを見ると、中には憤然と、畳を蹴って起ちかける者もあり、『まあ、待て』と、友に云われて、不機嫌に坐り直してはいるが、何かもう、噴出すべき力が――やむにやまれないこれだけの人間の意志が――地殻(ちかく)を破るように熱しきっている空気だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...仄聞(そくぶん)するところに依ると、大兄は拙作の小説宮本武蔵のうちに出した本位田又八という人物と同郷同姓であるために、帝大の学生諸君から、「又八、又八」という綽名(ニックネーム)をもって呼ばれ、甚だ迷惑をなすっているということなので、その点、僕もお気の毒にたえないのであるが、それを以て憤然、朝日新聞へ寄稿された大兄の――宮本武蔵と私の祖先という一文には、こちらからも申し分がある...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...しかし、貞盛の冷然たる横顔の微笑を見ると、さすがに、憤然と、曠野に燃えた怒気がそのまま口を迸って、貞盛のウソと、こしらえ事を駁(ばく)し立てた...
吉川英治 「平の将門」
...「こいつら!」憤然と又八は起った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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