...彼女は憤然とした表情で、彼に向かって怒鳴りました...
...彼の結果に納得できず、憤然とした気持ちが消えなかった...
...彼が憤然とした理由は私にはわからなかった...
...彼女の憤然とした態度に、周りの人たちは驚いていた...
...彼の憤然とした声に、誰もが彼の怒りを感じた...
...「そんなことが始まるかもしれないと思っていたが……」敵機いよいよ迫る「貴様は……」鍛冶屋の大将は憤然として...
海野十三 「空襲警報」
...さきに内務大臣副島種臣は志を閣内の暗流にはばまれて憤然と致仕したが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そこで僕はステップから下りながら、憤然として、「悪いと思うからこそ下手に出てるんじゃないか...
辰野九紫 「青バスの女」
...將軍彼を睨まへて憤然として叫び曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...こを眺めたるヘクトール憤然として叱り曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...額は晴れず憤然と衆に向ひて陳じ曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼はすぐに憤然と立ち上がり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...又憤然(やっき)となり...
二葉亭四迷 「浮雲」
...憤然としていななきましたが...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...僕が憤然と邸宅を去るとき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...私のことを見ました」主馬は憤然と叫んだ...
山本周五郎 「山彦乙女」
...憤然としていった...
吉川英治 「三国志」
...「しかし、もしご辺に、不覚があった場合は」孔明が、わざと危ぶむが如く、念を押すと、「軍法にかけて、この首を、今後の見せしめに献じよう」張飛は、憤然、誓紙を書いて示した...
吉川英治 「三国志」
...兄とまた激論でも交わしたらしく憤然と唇をかんでいた...
吉川英治 「私本太平記」
...藤吉郎は、なお笑って、「おかしいから笑うのだ」いうと、「無礼なことを――」右近は、憤然と、床几を蹴って立ち上がった...
吉川英治 「新書太閤記」
...この冷遇は」口にこそ出さないが、憤然、そう思わずにいられなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...その舌の根を」憤然と...
吉川英治 「親鸞」
...仄聞(そくぶん)するところに依ると、大兄は拙作の小説宮本武蔵のうちに出した本位田又八という人物と同郷同姓であるために、帝大の学生諸君から、「又八、又八」という綽名(ニックネーム)をもって呼ばれ、甚だ迷惑をなすっているということなので、その点、僕もお気の毒にたえないのであるが、それを以て憤然、朝日新聞へ寄稿された大兄の――宮本武蔵と私の祖先という一文には、こちらからも申し分がある...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索