...強烈な光を投げて憚りもなく照らした...
石川啄木 「二筋の血」
...「これは憚り、お使い柄恐入(おそれい)ります...
泉鏡花 「女客」
...その(憚り様ね)を...
泉鏡花 「女客」
...憚りながら御主人の地位にも関するような大事を惹き起さないとも云えません...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...さすがに男も友人の手前を憚りてや...
大町桂月 「月の東京灣」
...将軍家其礼を憚り給ふの処...
太宰治 「右大臣実朝」
...さればと申して、此の城に籠り給うとも、長くは支えきれませぬ、遠巻きにして兵粮攻(ひょうろうぜ)めにでもされたなら、味方の兵共は親類縁者を頼って降参し、止まる者はほんの僅かに過ぎないでござろう、憚りながら、君の御為(た)めを思えばこそ隠さず申し上げるのでござる、我等を措(お)いて誰が斯様なことを正直に申し上げようぞ、そこの道理がお分りになったら、今は躊躇(ちゅうちょ)する場合でござらぬ、とく/\お参りあって然るびょう存じ申すと云うのであった...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...女はその時までなお扇をかざしていたが、「憚りながら、もうわたくしのものにおなりになったのですよ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
... 40われを汝と誤らばトロイア軍は憚りて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...美的百姓は憚りながらビーチアル先生よりも上手だ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...閣下の最も憚りたる西郷黨を殘滅して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...憚りながら五十銭もする米の飯を食っているんだ!」「よせよ...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...「憚りなく、申せば――某(それがし)修法を行う前に、申し上げたる如く、仮令、御幼少の方とは申せ、某にとっては、天地に代え難き、御主君にござりまする...
直木三十五 「南国太平記」
...憚りながらうるさくからみつくのを振りきって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...憚り乍らこちとらの好みには合ひやしません」「大層な見識だな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...憚り乍ら私は考えますのでございます...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...感冒の猖獗日に増して」と必ず卦紙一二枚は時候見舞と「憚りながら拙宅一同も無事消光つかまつり居り候故偏へに御休心下され度候」といふ慇懃な御挨拶です...
牧野信一 「月あかり」
...甚く其處らを憚りながら...
三島霜川 「昔の女」
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