...」と憚(はばか)る所あるらしく...
泉鏡花 「悪獣篇」
...あなたは私共の生活についてあゝ云ふことを憚(はばか)らず仰しやれるほどよく私共を御存じですか...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...「皇后樣を憚かつて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...之を眺めて他の者は馬術巧みのトロイアの 515軍に對して戰鬪を挑むを遂に憚らむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...何か人目を憚(はばか)るらしいふうにも見えるのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...下男の身分で憚りもなく...
豊島与志雄 「碑文」
...この時は父や母に憚(はばか)って...
夏目漱石 「行人」
...世間へ憚(はゞか)り乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...己(おのれ)が獣行を勝手にせんとして流石(さすが)に内君の不平を憚(はばか)り...
福沢諭吉 「女大学評論」
...『勿憚改』もまた別に答術を作ったのであることを記す...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...三田の憚りもなく見送るところだつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...往来の人の人目を憚(はばか)る...
森鴎外 「雁」
...世間の眼を憚りながら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...忌憚(きたん)なく申されたに越すことはあるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...……忌憚(きたん)なく...
吉川英治 「新書太閤記」
...あの狂歌は』職人たちは憚(はばか)って答えなかったが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いって憚(はばか)らない持論なのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...四隣を憚(はばか)るような声で...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索