...野蛮なことを言ふのを憚(はばか)らなかつた...
芥川龍之介 「西方の人」
...かうとも憚らず斷言し得るのだ...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「落葉」
...発表を憚(はばか)る所は殆どないのであるが...
江戸川乱歩 「悪霊」
...騒擾の責任がいずれにあるかを忌憚なく追求した後...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...足音を憚りながら「亡くなりなされました――」と...
直木三十五 「南国太平記」
...憚(はばか)りながらお角さんのカクが違いますよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等の憚りも彼等の恐れも一掃にして拭ひ去るを得べきである...
夏目漱石 「文芸とヒロイツク」
...遮(さえ)ぎるもののない蒼空(あおぞら)に憚(はばか)りなく上(のぼ)った...
夏目漱石 「門」
...それは誰憚(はゞか)る者もなく持ち歸り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...憚りながらまだ若い」「――」平次は併し次第に冷静になって行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...憚乍ら口惜しけりや腕ツコキで來い...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...抑圧を逞(たくま)しうして憚(はばか)らざるはこれにても明(あき)らけし...
福田英子 「妾の半生涯」
...君の善も悪も美も醜も憚る処なく白日の下に投げ出された...
室生犀星 「愛の詩集」
...乍憚令閨君えも御致声奉願候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そんならと云って男を憚(はばか)るとも見えない...
森鴎外 「牛鍋」
...憚りながらこれでも辻駕を担いでまっとうに食ってるんだから...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...傍にいる千鶴子の耳を憚ることでもあるのか...
横光利一 「旅愁」
...何の憚(はばか)りも屈託(くったく)も彼にはない...
吉川英治 「新書太閤記」
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