...高い司令官の位置に推薦して憚らなかったということは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...しかも今日だけは何憚(はばか)るところとてもなく私は妻の行先を尋ねて...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...「憚(はばか)りながら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...そと落す靴足袋(くつたび)の黒き爪先(つまさき)に憚(はばか)り気を置いて這入(はい)って来た...
夏目漱石 「虞美人草」
...憚(はばか)りなく口を開いて周囲の人を驚かした...
夏目漱石 「行人」
...「この席でこんな御話をするのは少し憚(はばか)りがあるが」と兄が云った...
夏目漱石 「行人」
...何でその人を妻の前に談話の題目として憚(はば)かられるのだろう...
夏目漱石 「明暗」
...男子は男子だけの性質を忌憚(きたん)なく発揮することにある...
新渡戸稲造 「自警録」
...――憚(はゞか)りながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...憚(はゞか)り乍らあの女の口を開けられねえが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰憚らぬ高調子だが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...朝憲を不憚(はゞからず)...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...事件の公表されることを憚(はばか)ったのである...
山下利三郎 「誘拐者」
...憚(はばか)るように忍びやかである...
吉川英治 「新書太閤記」
...此家(このや)の召使たちへも憚(はばか)りがあろう...
吉川英治 「源頼朝」
...夜気のうちにしんとしている烏丸家の邸内を憚(はばか)って...
吉川英治 「宮本武蔵」
...憚りながらわたしたち女の領分ですわよ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...「なんで桑ばら桑ばらなものかね! 憚りながらあっしだって...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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