...憑(つ)いてゐると思ふのだがね...
芥川龍之介 「往生絵巻」
...狐憑(つ)きにあらずして酒憑きというべきものである...
井上円了 「おばけの正体」
...忽(たちま)ちわれに憑(つ)きたまひ...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「きその日は」
...――「たえず自己に憑(つ)かれ...
高見順 「如何なる星の下に」
...あのじめついた八月の昼下がりに一通の電報を受け取って以来私に取り憑いた漠然とした不安...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...憑かれるのを嬉しがってるのだ...
豊島与志雄 「憑きもの」
...シャクの憑きものが落ちたと...
中島敦 「狐憑」
...普通憑きもののした人間は...
中島敦 「狐憑」
...やはり之は何か或る憑(つ)きものが自分に憑(つ)いてゐるのだと思はない譯に行かない...
中島敦 「狐憑」
...物に憑かれたように...
野村胡堂 「礫心中」
...若者はきっと憑(つ)かれたように...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...魔に憑かれたような上品な声で話している...
久生十蘭 「だいこん」
...それは憑かれた人の姿であった...
三木清 「西田先生のことども」
...狐憑(きつねつき)だと言って...
水野葉舟 「帰途」
...下女が何かに憑(つ)かれているのではないかとも思ったが...
室生犀星 「ゆめの話」
...Mという被告の陳述を憑拠(ひょうきょ)として...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...憑かれたように大廊下を駈けだしてゆき...
吉川英治 「私本太平記」
...悪夢に憑かれたように...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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