...悪魔外道(げだう)に憑(つ)かれたる所行なりなど...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...梟(ふくろ)の憑物(つきもの)がしよった...
泉鏡花 「歌行燈」
...蝶に憑(つ)かれたようになって...
泉鏡花 「瓜の涙」
...こういうように神の霊または生霊死霊を身に憑らしめて言出すことをウジャシュンと申します...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...あの憐れなる者どもには確に悪魔が憑(つ)いた...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
...頑固な不眠症が取っ憑(つ)いていて...
谷譲次 「踊る地平線」
...もう長いあいだ二十年も三十年もの前から慢性の神経衰弱に憑(つ)かれていて...
徳田秋声 「仮装人物」
...死神にとっ憑かれたような...
豊島与志雄 「ものの影」
...やはり之は何か或る憑(つ)きものが自分に憑(つ)いてゐるのだと思はない譯に行かない...
中島敦 「狐憑」
...故に吾妻鏡が此條の記事を以て信憑するに足るものとせば...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...あの狐憑きの気ちがい花のように狂喜哄笑(こうしょう)するところ...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...憑(たの)むところは矢一筋なり...
南方熊楠 「十二支考」
...ふたたび駭(おどろ)きに憑(つ)かれた筒井はその声のぬしが...
室生犀星 「津の国人」
...栄次郎は妹の力に憑(よ)って勘当を免れ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...この画の信憑性にも多少の疑いがもたれる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人に憑(つ)くときは必ず鳶巣城(とびのすじょう)の故事を談じ...
柳田国男 「山の人生」
...狐に憑(つ)ままれたように...
吉川英治 「三国志」
...それとは逆な思惟に憑(つ)かれたときの...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索