...しかしこれは十分信憑(しんぴょう)すべきものであることを断言します...
海野十三 「暗号数字」
...憑(つ)かれた人のような一轍をみせて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...俺のことを犬が憑いてるとか...
高見順 「いやな感じ」
...もとの右大臣の御靈がゆくりなく京のひとりの少女子に憑いて...
田山花袋 「道綱の母」
...物に憑かれたような眼を長く見開いていた...
豊島与志雄 「白血球」
...口元が何となく狐憑きみたいになっていた...
豊島与志雄 「未来の天才」
...憑(つ)かれたように...
中里介山 「大菩薩峠」
...その憑かれたような姿を見ながら...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...相變らず大變な憑物(つきもの)がしたやうぢやないか」「驚いちやいけませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「大變の憑(つ)き物がして居るやうだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...明かに精神異状者としか思われない憑依(ひょうい)状態の女が...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...私はこの虞に取り憑かれ...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...「ほんとにとり憑かれております...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...また別のかなり異常な想像にとり憑かれたのに気がついた...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...女が一人ぎりで長いこと月に照らされていると物に憑(つ)かれるなんぞと云う話を急に思い出したからだった...
堀辰雄 「姨捨」
...台察児(タイチャル)(足摺りして)ええい! 皆がみな敵を賞めくさりおって! 揃いも揃って臆病神に取り憑(つ)かれたか...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...近頃樽野は軽い憂鬱症にとり憑かれてゐた...
牧野信一 「籔のほとり」
...そして魔の憑(つ)いた絵姿を見上げ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
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