...あの婆自身が神憑りになったらよさそうに思われますが...
芥川龍之介 「妖婆」
...流言(りうげん)の鬼(おに)の憑(つき)ものがしたやうに...
泉鏡太郎 「十六夜」
...昨夜(ゆうべ)ぐれえ執念深(しゅうねんぶけ)えあやかしの憑(つ)いた事はねえだって...
泉鏡花 「海異記」
...狐憑(つ)きの類を申します...
井上円了 「おばけの正体」
...然り余は今は自己の善行に憑(よ)らずして十字架上に現われたる神の小羊の贖罪に頼めり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...何かに憑(つ)かれているようなんですよ...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...――私は憑かれた人のように雪の原ッぱに立竦んでしまった...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...憑くぞ、憑くぞ...
豊島与志雄 「憑きもの」
...夜机に憑る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...やはりこれは一種の憑きもののせいと考えていいのではないかと思っている...
中島敦 「狐憑」
...「――」お信は憑(つ)かれたもののやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すてき」と憑(つ)かれたようにつぶやき...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...憑(つ)きもののしたような妖(あや)しいもの...
火野葦平 「花と龍」
...「思い出にとり憑かれているんですね」優しくこう言うと...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...人の食を設け機を伏するを見れば高きに憑(よ)って四望す...
南方熊楠 「十二支考」
...つまり悩むということはからだの全部にとり憑いてくるわね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...家族や親類がすぐに狐憑きにしてしまう風が...
柳田国男 「山の人生」
...頭脳(あたま)を憑(つま)まれている日もあった...
吉川英治 「源頼朝」
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