...いわば絵霊にとり憑かれた形で...
上村松園 「健康と仕事」
...よびかける事に夢中になっていて呼びかける目的を忘れてしまったのではないかと思うほど鳴く事に憑(つ)かれている...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...どうも蒲団に何か怪しい怨霊(おんりょう)でも憑(つ)いているのではないかということになりました...
橘外男 「蒲団」
...もう憑きものをたしかめることはたくさんであるから...
田中貢太郎 「とんだ屋の客」
...出家遁世してこの世を漂泊したい望みに憑(つ)かれるのだったが...
田中英光 「さようなら」
...又銀色の光ある脚のテチスに憑りすがり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...狐に憑かれなすったら...
豊島与志雄 「憑きもの」
...主人も近頃は憑(つ)き物がしたやうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生霊や死霊に憑かれることは...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...ものに脅えものに憑(つ)かれて死んでゆく友の話...
原民喜 「冬日記」
...またなにかが憑りうつったのだとみえ...
久生十蘭 「だいこん」
...それらの憑かれたやうな...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...沖を走る舟の上にでも夢を乘せるより他には灯影もまたゝかぬかといふやうなおもひに憑かれて...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...あの狐憑きの気ちがい花のように狂喜哄笑(こうしょう)するところ...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...自身ではまだ憑かれたものの離れてしまわない気がする...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...魔に憑(つ)かれたのか...
吉川英治 「私本太平記」
...人が来たら犬神憑きの真似おしやれと...
吉川英治 「私本太平記」
...他の人格に憑依されている間の私を診察してきたのだから...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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