...決して君に憐憫の情を求めまい...
太宰治 「陰火」
...恋愛に憐憫の情がまじると...
太宰治 「断崖の錯覚」
...憐憫の情をさへ起させてしまふのは...
太宰治 「津軽」
...恐怖を交(まじ)えた憐憫の情から両手をただ挙げていただけであったのに...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...今まで被告に対して何の憐憫の情も持たずにじろじろ見ていた連中も...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...斯くの如くにアキリュウス憐憫の情失ひて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...二人の婦人は之を見て犬一般に対する義憤と憐憫の情とから...
戸坂潤 「社会時評」
...すぐさま憐憫の情を圧し潰してしまった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...また一種の憐憫の情をも感じた...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...深い憐憫の情に変わった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...母はその時の耕二に憐憫の情を持たないでゐられなくて...
中原中也 「耕二のこと」
...憐憫の情持てるもの...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...不幸な人間にたいする憐憫の情にちかいように葵には思われるのである...
久生十蘭 「金狼」
...収監などされたと聞くとそぞろに憐憫の情がわいたが...
牧野信一 「沼辺より」
...我が臆病なる心は憐憫の情に打ち勝たれて...
森鴎外 「舞姫」
...まったく惻隠憐憫の情をゆたかにもったモンテーニュには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...と大沢君が憐憫の情を起した...
若山牧水 「木枯紀行」
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