...我々の神はこの歎きを憐み...
芥川龍之介 「河童」
...哀憐(あいれん)を請う情と共に...
芥川龍之介 「忠義」
...不思議な憐憫(れんびん)を感じだした...
芥川龍之介 「偸盗」
...神を罵(ののし)りまた神に憐(あわれ)みを乞う...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...屋根裏に逃げ隠れているような奴を憐れむことはないのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...可憐(かれん)なものである以上に...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...憐憫(れんびん)の情も起らぬではなかった...
田山花袋 「蒲団」
...憐れ深く子供を眺めた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...復讐(ふくしゅう)よりも憐愍(れんびん)を取り...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...敬いと憐みとおそれを...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...物の憐れは小さき人の肩にあつまる...
夏目漱石 「虞美人草」
...我と我が姿を見てもはじまらぬではないかと遠くその心情を憐んだ歌である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...窃(ひそか)に其無教育破廉恥を憐むこそ慈悲の道なれ...
福沢諭吉 「新女大学」
...また憐れなケイベンは風琴の蛇腹のやうに真鶴・熱海間と縮まつたのは大正十一年の暮であるが...
牧野信一 「熱海線私語」
...そぞろに憐れを覚ゆるのであつた...
牧野信一 「変装綺譚」
...恥じて顔をおそむけになる宮のお姿が可憐(かれん)であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「おまえさん方は私を気違いだと思っているんですね」と十兵衛は憐(あわ)れむような口ぶりで云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...又忠臣を手討ちにする殿様やそれを憐れむ奥方なぞがそっと鼻の下に手を当てます...
夢野久作 「鼻の表現」
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