...憐れなリップは、まったく頭がこんがらかってしまった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...「こんなに憐れっぽい女王さまは見たこともない」と...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...裁判官や民衆の同情や憐憫(れんびん)なぞを買おうとしているのではない...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...生殖の苦を負(お)う動物の運命を憐まずには居られなかった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その憐れさがはね返ってくる...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...しかし憐(あわ)れなザビーネはそれにかかわりをもっていなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は憐(あわ)れみと皮肉とのこもった微笑を浮かべて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人はただ愛し憐れみ夢想することができるばかりである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして彼の心は憐憫(れんびん)と嫌悪(けんお)とに満たされた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分のうちにも祖母を憐れむ情があることに気付いた...
豊島与志雄 「同胞」
...憐れまれたらしく――私等兄弟より外に十歳位で...
直木三十五 「死までを語る」
...悪を憐みて遂に悪に染むと...
永井荷風 「猥褻独問答」
...宗助(そうすけ)は此(この)可憐(かれん)な自白(じはく)を何(ど)う慰(なぐ)さめて可(い)いか分別(ふんべつ)に餘(あま)つて當惑(たうわく)してゐたうちにも...
夏目漱石 「門」
...皇帝が仮借も憐憫もなく投獄し追放に処したかつての露国社会革命党の連中が...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...彼の調子にはかくも眞實な憐(あはれ)みがあり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...特に貧困の者には御憐愍(ごれんびん)のお沙汰があるとのことで...
山本周五郎 「日本婦道記」
...憐(あわ)れに観たことにちがいなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...むかしわが家に仕えていた小者という御憐愍(ごれんびん)からではあろうが……容易に...
吉川英治 「平の将門」
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